えみ
ソフトバンクの世界的通信障害や事実上「HUAWEI」「ZTE」の排除をさす「IT調達申し合わせ」など、2018年後半はモバイル環境が騒がしくなりましたね。
これらのニュースを見ていると、必ずと言っていいほど出てくる用語「5G」。
「5G時代を迎えてこのような障害が起こると…」
「5Gからは事実上排除することを決定し…」
あまりにも普通にニュースなどで使われる「5G」ですが、具体的にどのようなものなのか、日々の生活にどのような影響があるのか、きちんと理解できていない方も多いのでは?
なんとなくいまさら聞くのは恥ずかしいような気がしてしまう「5G」について、基本的なことをおさらいしておきましょう!
ゆうま
えみ
そもそも5Gってなんのこと?
5Gとは「次世代移動通信方式」のことで、一般的には「第五世代移動通信システム」と呼ばれます。
移動通信というと聞きなれませんが、ようは無線でメール・電話・インターネットといったデータ通信を行うことです。
5Gはデータ通信をするためのシステムのひとつなのです。
私たちが普段スマホで使っている通信システムは4Gで、その次の世代の通信システムが5Gになります。
ざっくり言うと5Gは最新の通信技術ということですね。
Gは“Generation(世代)”のことで、1~4Gは以下のように分類されています。
1G:通信量が高くビジネス向け
1Gは携帯電話が出始めたころで、「アナログ無線技術を用いた携帯電話」。
通信料が非常に高く、ビジネスユースがメインでした。
2000年に廃止。
2G:一般家庭に携帯電話が普及
2Gは無線技術のデジタル化が進んだ90年代で、「デジタル化した携帯電話システム」。
メールやネット接続ができるようになり、通話料もかなり下がって一般家庭に広がりました。
2012年にサービスが終了しています。
3G:通信が高速化
3Gは通信の高速化を求めた結果、コア技術となるCDMAが用いられた世代で、「高速データ通信が可能な携帯電話」。
国際電気通信連合(ITU)が国際基準として3Gを「IMT-2000」と命名、世界標準規格を制定しました。
4G:スマホの通信はこれ
4Gが現在の主流。
3Gをさらに高速化したもので、「スマホのための通信網」と言えます。
ITUは国際基準として、「LTE-Advanced」と「WiMAX2」の2つを認定しています。
ほなみ
5Gでは様々な端末がネットで繋がる
5Gのキーワードは「高速大容量」「低遅延」「多接続」「低コスト・省電力」。
4Gがスマホのための技術だったのに対して、5Gは「あらゆる端末の同時接続によるIoT化」と言えそうです。
ライブチャットなどは通信にタイムラグがなくなり、同時に多くの端末が接続してもストレスなくやりとりすることができるようになります。
日本では当初の予定を1年前倒しして、2019年にサービスが開始されることになりました。
えみ
かしわ
ほなみ
5Gで具体的にはなにがどうなるの?
5Gになって物事のIoT化が進むと、私たちの生活ではなにが変わるのでしょうか。
具体的には以下のような影響があるのではないか、と予測されています。
- 自動車の自動運転が普及
- 医療で遠隔診療や遠隔操作による手術
- 地方でも高度な教育システムを受けられる
- 農業の無人化や遠隔操作
- リモートワークの加速
先に挙げた4つのキーワード「高速大容量」「低遅延」「多接続」「低コスト・省電力」が実現することで、自動車の自動運転が普及したり、医療の分野では遠隔診療や遠隔操作による手術が可能になったりすると言われています。
また地方にいても高速通信によってストレスなく受けられる高度な教育システムや、過疎化地域での農業の無人化・遠隔操作がすすむとも予想されています。
もちろん円滑な通信会議ができることで、地方にいながら都心の企業に勤めるというリモートワークも加速していくでしょう。
自宅や好きな場所で仕事をするという考えも一般的になっていくかもしれません。
ほなみ
ゆうま
5Gの影響が出るのはもう少し先
日本では当初の予定を1年前倒しして2019年から5Gのサービスが開始されますが、いきなり生活が変わるということはありません。
アメリカでは2018年から5Gが開始されていますが、まだ一部の地域で家庭用ブロードバンドサービスとして提供されているだけですし、日本でも少しずつ5Gに対応した端末やサービスが始まっていくことになるでしょう。
実際に5Gに対応したスマホや通信機器を私たちが見られるのは、2020年になりそうですね。
ほなみ
かしわ
5Gに期待を寄せる声も
まだ自分たちに直接かかわるサービスが実際に開始されているわけではないので書き込みは少ないですが、ユーザーも5Gに期待を寄せているようです。
今年秋に出るiPhone 5Gになるのかな?
5Gなら欲しいな— ♂aya (@aya_710) January 12, 2019
新幹線の中で会議に参加してきました。イヤホンつけて資料を共有しながら会議中の音声聞いて、チャットで発言できる。通勤とか出張とかはもっと減らせるはず。移動中は音声がちょっと途切れたり、データ通信量が少し気になるのが課題でしょうか。5Gが広く普及する頃にはかなり改善してるでしょうね。 pic.twitter.com/5WekXDj8Qf
— ツユキ アツユキ (@TsuyukiAtsuyuki) January 11, 2019
https://twitter.com/uz_pic/status/1083565147182981120
どこにいても、高速移動していても、ストレスなくライブチャットができるようになったら仕事のやり方もかなり変わりそうですよね。
「いやいや、やっぱり相対してこそ人間関係は築けるのだ!」なんて言っていたら、「考え方の古い人」と言われてしまいそうです。
ただ、もちろん仕事やスマホの通信環境といった「自分に関係する範囲」のことも大事ですが、個人的には「医療分野」や「教育分野」といったところでまずは地域格差をなくすことを最優先してもらいたいですね。
えみ
ゆうま