以前は「キャリアにくらべて格安SIMは通話料が高い」と言われていました。
しかしここ数年で「かけ放題」が使える格安SIMが一気に増えたことで、そんな状況もすっかり変化し、今や「通話も格安SIMがお得」な時代に!
ただし、キャリアと格安SIMではかけ放題の内容に違いもあります。
ほなみ
格安SIMでも会社ごとに「かけ放題」の内容が異なっているため、「自分にどのサービスが合っているのか分かりづらい・・」という人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
- 「格安SIMは通話料が高いって聞くけど、乗り換えても大丈夫か知りたい」
- 「格安SIMにもキャリアのようなかけ放題オプションってあるの?」
- 「自分の電話の使い方だと、かけ放題にした方が得?損?」
そんな疑問や不安を持つ人向けに、2019年現在の格安SIM各社のかけ放題の詳細とサービス比較、キャリアのかけ放題との違いなどを詳しく紹介していきます。
ほなみ
また格安SIMのかけ放題プランを選ぶ上で次のポイントをチェックすると、より良い選択をする手助けになります。
これらについて理解しておくと、より後悔の少ない選択ができるようになるはずです。
それではくわしく見ていきましょう。
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- 1 格安SIMによくある3つのかけ放題タイプ
- 2 かけ放題のタイプ別 おすすめ格安SIM4選
- 3 格安SIMのかけ放題には3種類の通話回線がある
- 4 格安SIM(MVNO)のかけ放題をまとめてチェック
- 5 かけ放題があるMVNO17社の特徴を紹介
- 5.1 【Y!mobile】キャリア以外で通常電話回線の無制限かけ放題が唯一使える
- 5.2 【エックスモバイル】格安SIMでは貴重な『無制限かけ放題』が選べる!
- 5.3 【イオンモバイル】IP電話のかけ放題で格安通話し放題が実現できる
- 5.4 【UQモバイル】かけ放題が使えるプランは「おしゃべりプラン」だけ
- 5.5 【b-mobile】5分かけ放題が月額500円
- 5.6 【nuroモバイル】10分かけ放題が格安SIM最安値の月額800円
- 5.7 【J:COMモバイル】auのみ通常電話回線の5分かけ放題が使える
- 5.8 【IIJmio】家族みんなで使いたい格安SIM!家族通話もお得に!
- 5.9 【mineo(マイネオ)】10分かけ放題が月額850円!専用アプリに「通話時間タイマー」付き
- 5.10 【DMMモバイル】「プラン料金+10分かけ放題の料金」は業界でも最安値クラス
- 5.11 【楽天モバイル】10分かけ放題がついた料金プラン「スーパーホーダイ」が人気
- 5.12 【OCNモバイルONE】かけ放題が3種類!「10分」「トップ3」「かけ放題ダブル」
- 5.13 【BIGLOBEモバイル】「3分かけ放題」と「10分かけ放題」から選べる
- 5.14 【LINEモバイル】月額880円で10分かけ放題が利用できる
- 5.15 【LinksMate(リンクスメイト)】お知らせタイマー機能付きアプリが便利
- 5.16 【NifMo(ニフモ)】10分かけ放題が月額830円
- 5.17 【U-mobile(ユーモバイル)】「3分かけ放題」があるものの使えるプランは限られる
- 6 かけ放題の対象外となるかけ先もある
- 7 キャリアのかけ放題は多くの人にとってサービス過剰
- 8 まとめ
格安SIMによくある3つのかけ放題タイプ
「かけ放題」といっても、そのサービス内容は各MVNOによって様々です。
ただし大きく分類すると、格安SIMで使えるかけ放題には3つのタイプがあります。
あなたに必要なのは、どのタイプのかけ放題ですか?
かけ放題タイプその1:「10分かけ放題」
格安SIMにもっとも多いのが「〇分以内は何度でもかけ放題」というタイプです。
ほとんどのMVNOでは、このタイプのかけ放題がオプションに用意されています。
以前は「5分かけ放題」が多かったのですが、最近では「10分かけ放題」が主流です。
10分かけ放題の場合なら、10分以内の通話は何百回かけてもオプション料金以外の費用はかかりません。
ただし制限時間を超えて通話すれば、当然電話料金がかかってしまいます。
「つい長電話しちゃったらどうしよう・・・」そんな不安を感じる方には、次のアプリで対策してはいかがでしょうか?
「通話時間タイマーアプリ」で制限時間を超過予防
時間制限ありのかけ放題で制限オーバーが心配なら、「通話時間タイマーアプリ」を活用しましょう。
Androidなら「通話時間タイマー」がおすすめ!
設定した制限時間に近くなるとバイブや通知で知らせてくれるほか、強制的に電話を終了させることもできるすぐれものです。
iPhoneなら「通話タイマー Call Timer X」がおすすめです。
iPhoneの仕様上、強制的に電話を終了させる機能はありませんが、制限時間に近くなるとバイブと通知で知らせてくれます。
かけ放題タイプその2:「無制限かけ放題」
キャリアのかけ放題と同じように「いつでも何回でも何分でもかけ放題」のタイプです。
キャリアのかけ放題に慣れた人にとっては一番魅力的にうつるでしょう。
しかし無制限かけ放題を提供しているMVNOは多くありません。
2019年3月時点で無制限かけ放題が使える格安SIMは次のMVNOのものです。
ほなみ
かけ放題タイプその3:「通話相手を限定したかけ放題」
特定の条件を満たす番号だけがかけ放題の対象になるタイプのサービスです。
今のところOCNモバイルONEの「トップ3かけ放題」くらいしか存在しませんが、今後はこのタイプのかけ放題が増えていく可能性もあります。
電話をかける相手が数人だけ、という人は「無制限かけ放題」や「〇分かけ放題」より、「通話相手を限定したかけ放題」の方が料金と使い勝手のバランスが良いでしょう。
ほなみ
かけ放題のタイプ別 おすすめ格安SIM4選
かけ放題のタイプ別に、おすすめの格安SIMを4つご紹介します。
無制限かけ放題タイプのおすすめ:Y!mobile
Y!mobileは格安SIMで唯一、通常電話回線の無制限かけ放題オプション「スーパーだれとでも定額」(月額1,000円)があります。
かしわ
キャリアとY!モバイルのかけ放題付きの料金を比較
ほなみ
▶Y!mobile:データ容量6GB(3GBプランが無いため)に無制限かけ放題を付けた場合
- ドコモ・・・・・・7,000円
- au・・・・・・・・7,200円
- ソフトバンク・・・7,480円
- ワイモバイル・・・4,380円
通信容量がキャリアの2倍(6GB)もあるプランで比較しても、ワイモバイルの方が月3,000円ほども安くなりますね。
Y!mobileは通信速度がキャリア並みに速く、キャリアメールも使えるなどほぼキャリアと同じ感覚で使える格安SIMです。
欠点としては
・キャリアと同じく2年縛りがある
・他の格安SIMより若干高めの料金設定
といったところくらい。
この2点が我慢できれば、Y!mobileに乗り換えておけば後悔はしないはずです。
〇分かけ放題タイプのおすすめ:IIJmio
IIJmioの「〇分かけ放題」オプションには、3分かけ放題(月額600円)と10分かけ放題(月額830円)の2プラン用意されています。同じようなかけ放題オプションは他の格安SIMにもありますが、IIJmioが特徴的なのは、容量シェアしたり同一IDで契約している家族間は、かけ放題時間が延長されること。
IIJmioのかけ放題は家族みんなで使う人にメリット大!
容量シェアもしくは同一ID契約しているSIMカードを使った家族間の通話は、3分かけ放題が10分に、10分かけ放題が30分にアップグレードされるんです。
ほなみ
IP電話のかけ放題タイプのおすすめ:イオンモバイル
イオンモバイルでは「無制限かけ放題」を月額1,500円で提供しています。かけ放題のオプション料金だけを見ると他社より高く感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
イオンモバイルのかけ放題はIP電話なのでデータSIMでも使えるからです。
データSIMは音声通話SIMより大幅に料金が安いので、トータルの携帯料金はとても安く抑えられますよ。
イオンモバイルとY!mobileのかけ放題付きの料金比較
ほなみ
▶Y!mobile:データ容量2GBのプランに無制限かけ放題(通常電話)を付けた場合
- イオンモバイル・・2,280円
- ワイモバイル・・・3,580円
Y!mobileも十分安いですが、イオンモバイルならさらに1,300円も安くかけ放題付きのスマホが使えるんです!(データ容量2GBの場合)。
この後に紹介するIP電話特有のデメリットに目をつむれるなら、無制限かけ放題をとにかくお得に使いたい人にはイオンモバイルがおすすめです。
特定の人だけかけ放題タイプのおすすめ:OCNモバイルONE
OCNモバイルONEの「トップ3かけ放題(月額850円)」は、他にない独特なかけ放題オプションです。
国内通話料上位3番号への通話が自動的に0円になるもので、特定の人とだけたくさん電話したい人におすすめのかけ放題プランです。
トップ3かけ放題が合いそうな人のイメージ
たとえばこんな人に、トップ3かけ放題がおすすめです!
両親に電話をかけると思いがけず長電話になることが多く、電話料金が気になることもあります。
この人の例では、父親と母親の携帯(ガラケー)と実家の家電の3番号にしか電話をしなければ、どれだけ長電話をしても月額850円で収まります。
また、OCNモバイルONEにはトップ3かけ放題だけでなく「10分かけ放題(月額850円」や2つのかけ放題を合わせた「かけ放題ダブル(月額1,300円)」も用意されています。
必要に応じてかけ放題プランを変更するなど、柔軟な使い方ができそうですね。
格安SIMのかけ放題には3種類の通話回線がある
格安SIMのかけ放題は、これから紹介する3種類の通話回線のいずれかを利用しています。
この通話回線によって通話時の音声品質や使い方が異なるため、自分が気になっているかけ放題はどの通話回線を使っているか?は知っておいた方がいいです。
ほなみ
さて3つの通話回線の特徴を簡単にまとめたのが次の表です。
※ モニターをはみ出した表は横スクロール可能です。
通話回線 | 通話品質 | 特徴 |
通常電話回線 | ◎ | ・キャリアの電話回線のみを使用。 ・通話品質が3つの回線の中で一番良い。 ・普通に電話をかけるだけでかけ放題適用になる。 |
中継電話回線 (プレフィックス) |
○ | ・提携会社の音声通話回線を経由する。 ・通常電話回線より通話品質は劣るが、ほぼ差はない。 ・かけ放題適用には専用番号を付けるか専用アプリが必要。 |
IP電話回線 | △ | ・ネット回線を利用して通話する。 ・通話品質は良くなく、回線混雑時は切れることも。 ・電話回線が必要ないため、データ専用SIMでも利用可能。 |
かけ放題の回線その1:通常電話回線
キャリアの音声通話回線を利用したかけ放題です。
通話品質が高く、普通に電話するだけでかけ放題が適用されるなど使い勝手も良いですよ。
通常電話回線のメリット・デメリット
- 通話時の音声品質が高い
- 意識せずにかけ放題になる
- かけ放題超過時の通話料は高め(20円/30秒)
ただし通常電話回線を使ったかけ放題を提供している格安SIMはほとんどありません。
現在のところ大手キャリアのサブブランドの2社(UQモバイル、Y!mobile)とJ:COMモバイルくらいです。
かけ放題の回線その2:中継電話回線
キャリアの回線から相手の電話に直接つなげずに、提携事業者の電話回線を中継してから相手につなげる方式で、プレフィックス回線ともいいます。
普通の電話とほぼ変わらない通話品質で使える点はメリットです。
しかし電話番号の先頭にプレフィックス番号を付けて発信するか専用アプリから発信しないとかけ放題が適用されません。
その点で使い勝手は通常電話回線に劣ります。
プレフィックス回線のメリット・デメリット
- 通話時の音声品質が高い
- かけ放題超過時の通話料も安めの場合が多い(10円/30秒)
- 専用アプリから電話をかける必要がある
格安SIMのかけ放題でもっとも多いのが、このプレフィックス回線を使用したものです。
かけ放題の回線その3:IP電話回線
通常の電話回線ではなくインターネット回線を使って通話する、IP電話によるかけ放題です。
IP電話は通常の電話回線を使用しないため、通話品質が低いのが欠点です。
またIP電話からは110番や119番に発信できないこともデメリットといえます。
一方でIP電話ならではのメリットもたくさんあり、中でも大きなものが音声通話SIMよりも基本料が安いデータSIMで利用できるという点です。
IP電話回線のメリット・デメリット
- データ専用SIMでも使用可能
- 複数のスマホで利用可能
- 携帯の圏外でもWi-Fiにつながれば使える
- 通話時の音声品質は低い
- 専用アプリから電話をかける必要がある
- 110番や119番に発信できない
- ネットに接続できない環境では使えない
格安SIM(MVNO)のかけ放題をまとめてチェック
ここまでに紹介した「かけ放題タイプ」「回線の種類」と一緒に、「月額料金」「選べるキャリア回線」が一目で確認できる格安SIM17社のかけ放題オプション一覧が下の表です。
今使っているスマホのキャリアや、かけ放題のタイプから候補の格安SIMを探し、どんなタイプ・回線のかけ放題があるかを確認してみましょう。
格安SIMかけ放題一覧表
※ モニター幅をはみ出している場合、表を横スクロールできます。
※ 表中のロゴを押すことで、各社の詳細を確認できます。
かけ放題があるMVNO17社の特徴を紹介
かけ放題オプションのあるMVNOの特徴を、1社ずつまとめました。
気になるMVNOがあればサービス内容の詳細を確認してみてくださいね。
【Y!mobile】キャリア以外で通常電話回線の無制限かけ放題が唯一使える
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 / 無制限かけ放題 |
通話回線 | 通常電話回線 |
かけ放題の金額 | 10分かけ放題:無料 無制限かけ放題:月額1,000円 |
専用アプリ | 無し |
回線の種類 | ソフトバンク |
Y!mobileではすべてのプランに標準で10分かけ放題がついています。
しかも通常電話回線を使うタイプなので、発信にアプリが必要なく通話品質も高いです。
無制限かけ放題オプション「スーパーだれとでも定額」
また無制限のかけ放題「スーパーだれとでも定額」が月額1,000円で利用できます。
無制限かけ放題を提供している格安SIMはほとんどないため、必要な人にとってはとても貴重な存在です!
大手キャリアと同じように思う存分電話をかけたい人におすすめです。
【エックスモバイル】格安SIMでは貴重な『無制限かけ放題』が選べる!
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 / 無制限かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 10分かけ放題:月額850円 無制限かけ放題:月額2,300円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
比較的マイナーなMVNOですが、月額2,300円で無制限かけ放題「かけたい放題フル」が使えます。
10分かけ放題の「かけたい放題ライト」も月額850円で利用でき、自分の通話スタイルに合わせてオプションを選べるのはうれしいですね。
ただしプレフィックスタイプのサービスなので、専用アプリから電話をかける必要があります。
かけたい放題フルは本当は無制限かけ放題ではない?
「かけたい放題フル」は厳密には完全な無制限かけ放題ではないです。
下記のいずれかに該当する場合は利用が制限されるからです。
- コンピューターによる回線の利用と思われる場合
- 連続して1日50回以上通話をした場合
- 連続して60分以上、同一の相手先にかけた場合
- そのほか、他のユーザーの利用に影響を与えるような短期間で大幅に利用した場合
制限はそこまで厳しくなく、常識の範囲内であれば問題ないと思います。
しかし、完全に無制限の通話し放題ではないということは覚えておきましょう。
【イオンモバイル】IP電話のかけ放題で格安通話し放題が実現できる
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 / 無制限かけ放題 |
通話回線 | 10分かけ放題:プレフィックス 無制限かけ放題:IP電話 |
かけ放題の金額 | 10分かけ放題:月額850円 無制限かけ放題:月額1,500円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、au |
イオンモバイルでは「10分かけ放題」と「無制限かけ放題」の2種類のかけ放題オプションを用意しています。
10分かけ放題はプレフィックス通話のため専用アプリ「イオンでんわ」が必要です。
ただイオンでんわは非常に使い勝手が良いアプリで、通常の電話と同じように発着信履歴からの発信や、メール送信も可能です。
IP電話の無制限かけ放題はイオンモバイルだけ
イオンモバイルの無制限かけ放題はIP電話ですが、携帯電話はもちろん、固定電話にも無制限にかけることができます。
通話品質は通常の電話に劣るものの、データ専用SIMでも使え月額料金も節約できるというメリットがあります。
多少品質が悪くても、とにかく安くたくさん電話したい人におすすめです。
【UQモバイル】かけ放題が使えるプランは「おしゃべりプラン」だけ
かけ放題のタイプ | 5分かけ放題 |
通話回線 | 通常電話回線 |
かけ放題の金額 | 無料 ※プラン内 |
専用アプリ | 無し |
回線の種類 | au |
UQモバイルでは「おしゃべりプラン」のみ、5分かけ放題が無料で使えます。
プレフィックスではなく通常の電話回線なのでアプリはいりませんし、通話品質も良好です。
ぴったりプランは「毎月一定時間の無料通話」がついている
UQモバイルのもう一つの人気プラン「ぴったりプラン」には毎月決まった時間まで通話が無料になる無料通話が標準で含まれています。
プランSで60分/月、プランMで120分/月、プランLなら180分/月の無料通話ができますが、超過した場合は20円/30秒の通話料がかかります。
【b-mobile】5分かけ放題が月額500円
かけ放題のタイプ | 5分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス通話 |
かけ放題の金額 | 月額500円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、ソフトバンク |
b-mobileでは月額500円で5分かけ放題が利用できます。(契約SIMによっては3分かけ放題も)
プレフィックス通話なので専用アプリ「b-mobile電話」が必要ですが、Android端末の場合は一度アプリを起動して初期設定を行うことで、次からは標準の電話アプリから発信してもかけ放題が適用されます。
iPhoneの場合は必ず「b-mobile電話」から通話をする必要があるので注意しましょう。
参考
b-mobile公式サイトへ
【nuroモバイル】10分かけ放題が格安SIM最安値の月額800円
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額800円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、ソフトバンク |
主要な格安SIMの中で10分かけ放題がもっとも安く、月額800円で使えます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「nuroモバイルでんわ」が必要です。
ただしAndroidの場合は一度アプリを起動して設定しておけば、それ以降は通常の電話アプリでも10分かけ放題が適用されます。
使い慣れた普段の電話アプリでかけ放題を利用したい人におすすめです。
ただしb-mobileと同じくiPhoneの場合はその都度「nuroモバイルでんわ」を経由して発信する必要があります。
【J:COMモバイル】auのみ通常電話回線の5分かけ放題が使える
かけ放題のタイプ | 5分かけ放題 |
通話回線 | 通常電話回線 |
かけ放題の金額 | 月額850円 |
専用アプリ | 無し |
回線の種類 | ドコモ、au ※かけ放題はau回線のみ |
J:COMモバイルではスマホ本体とau回線SIMがセットになった「Aプラン」のみ、月額850円で5分かけ放題が使えます。
プレフィックスではなく通常の電話回線を利用するかけ放題なので、専用アプリが要らないのがメリットです。
ドコモ回線「Dプラン」ではかけ放題が使えない
J:COMモバイルにはドコモ回線の「Dプラン」もありますが、Dプランではかけ放題が使えないので注意しましょう。
J:COMのその他サービス(テレビ・ネット)を契約していると、
- 端末代が割引される
- カウントフリー(特定のサービスがデータ通信量を消費しなくなる機能)が使える
といった特典が受けられるため、すでにJ:COMを利用している人におすすめの格安SIMです。
参考 J:COM MOBILE公式サイト【IIJmio】家族みんなで使いたい格安SIM!家族通話もお得に!
かけ放題のタイプ | 3分かけ放題 / 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 3分かけ放題:月額600円 10分かけ放題:月額830円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、au |
IIJmioでは「3分かけ放題」と「10分かけ放題」の2種類が用意されています。
自分の通話スタイルに合わせてかけ放題を選べるのがうれしいですね。
IIJmioのかけ放題もプレフィックスなので、利用する際は専用アプリ「みおふぉんダイアル」から発信する必要があります。
ただしアプリの使い勝手が良く、通話品質も通常の電話とほとんど変わりません。
IIJmioなら家族との通話がお得に
IIJmioのかけ放題は「容量をシェアしている家族間だと無料になる時間が長くなる」という特徴があります。
具体的には、
- 3分かけ放題 → 10分かけ放題
- 10分かけ放題 → 30分かけ放題
と、料金はそのままで無料になる時間が延長されます。
家族限定とはいえ、月額830円で1回30分までの通話が何度も無料になるのはかなりお得ですね。
【mineo(マイネオ)】10分かけ放題が月額850円!専用アプリに「通話時間タイマー」付き
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額:850円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、au、ソフトバンク |
mineoでは月額850円で10分かけ放題が利用できます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「mineoでんわ」から発信する必要があります。
また10分かけ放題のほかに、毎月30分まで定額で通話ができる「通話定額30」(月額840円)と、毎月60分まで通話ができる「通話定額60」(月額1,680円)も用意されています。
毎月の通話料が30分または60分以内に収まる人はこちらを選んでも良いでしょう。
専用アプリに「通話時間タイマー」の機能がある
mineoでんわには便利な「お知らせ機能」がついています。
電話を発信してから設定した時間が経過すると、バイブレーションや音で知らせてくれるんです!
例えばお知らせ機能で9分に通知が来るように設定しておけば、知らずに10分を超えて通話をしないですみます。
【DMMモバイル】「プラン料金+10分かけ放題の料金」は業界でも最安値クラス
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス通話 |
かけ放題の金額 | 月額850円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
DMMモバイルでは10分かけ放題が月額850円で利用できます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「DMMトーク」を経由して発信する必要がありますが、電話帳の自動同期や履歴からの発信など使いやすさに提供があります。
DMMモバイルのプラン料金は業界最安値
DMMモバイルの「10分かけ放題」オプションの料金はMVNOの中では標準的ですが、プラン料金が安いため「プラン料金+10分かけ放題の料金」は業界でも最安値クラスです。
少しでも安く「10分かけ放題」を利用したい人に向いています。
【楽天モバイル】10分かけ放題がついた料金プラン「スーパーホーダイ」が人気
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス通話 |
かけ放題の金額 | 月額850円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、au |
楽天モバイルでは月額850円で10分かけ放題が利用可能です。
以前は無制限かけ放題も提供していましたが、現在は受付を終了しています。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「楽天でんわ」から発信する必要があります。
楽天電話アプリはレビューの依頼が毎回しつこく表示されるのが少しうっとうしいですが、それ以外は標準的で使いやすいです。
スーパーホーダイなら無料で10分かけ放題が使える
本来有料オプションの10分かけ放題ですが、「スーパーホーダイ」プランには無料でついてきます。
10分かけ放題が標準で使えるほか、データ通信量を使い切った後も、最大1Mbpsの速度で使い放題という特徴があります。
楽天会員ならさらにお得な料金で使えるので、楽天を良く利用する人は公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
【OCNモバイルONE】かけ放題が3種類!「10分」「トップ3」「かけ放題ダブル」
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額850円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
OCNモバイルONEでは月額850円で「10分かけ放題」が利用できます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「OCNでんわ」から電話をかける必要があります。
通話品質も良く、通常の電話とほとんど変わりません。
特定の人とだけ電話をするなら「トップ3かけ放題」もおすすめ
OCNモバイルONEには10分かけ放題以外に「トップ3かけ放題」も用意されています。
家族や友達など、特定の人としか電話をしない場合は10分かけ放題よりもトップ3かけ放題のほうが使いやすいかもしれませんね。
さらに両方のかけ放題が適用される「かけ放題ダブル」も月額1,300円で利用できます。
3種類のかけ放題から、自分の通話スタイルに合わせて選べるのがOCNモバイルONEの魅力です。
【BIGLOBEモバイル】「3分かけ放題」と「10分かけ放題」から選べる
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 / 3分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 10分かけ放題:月額830円 3分かけ放題:月額600円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、au |
BIGLOBEモバイルでは「3分かけ放題」(月額600円)と「10分かけ放題」(月額830円)の2種類が用意されています。
どちらもプレフィックス通話なので、専用アプリ「BIGLOBEモバイルでんわ」から発信する必要があります。
「BIGLOBEモバイルでんわ」では先月と今月の発信時間を簡単に確認できるので、電話をし過ぎていないかのチェックがしやすいです。
60分 or 90分の電話が安くなる通話パック
また、毎月60分まで無料で通話できる「通話パック60」を月額600円で、毎月90分まで無料で通話できる「通話パック90」を月額830円でそれぞれ利用できます。
1ヶ月の通話時間が60分もしくは90分以内の人はこちらを選びましょう。
【LINEモバイル】月額880円で10分かけ放題が利用できる
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額880円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ、ソフトバンク |
LINEモバイルでは月額880円で10分かけ放題が利用できます。
主要な格安SIMの中ではもっとも10分かけ放題のオプション料が高いのですが、30円ほどの差なのであまり気にする必要はないでしょう。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「いつでも電話」を経由して電話をかける必要があります。
アプリはシンプルで使いやすく、通話品質も問題ありません。
LINEが使い放題になるため、LINE通話もし放題に
LINEモバイルのメリットはすべてのプランでLINEが使い放題になることでしょう。
つまり10分かけ放題を利用すると、電話だけでなくLINE通話もかけ放題です。
LINEと電話の両方をたくさん利用するという人にはLINEモバイルがおすすめです。
【LinksMate(リンクスメイト)】お知らせタイマー機能付きアプリが便利
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額850円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
LinksMateでは月額850円で10分かけ放題が利用できます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「MatePhone」が必要です。
MatePhoneには発信から一定時間経過するとバイブレーションもしくはサウンドで知らせてくれる「お知らせ機能」があります。
お知らせ機能を活用することで、うっかり10分を超えて通話してしまうのを防げます。
LinksMateはゲーマーにおすすめの格安SIM
LinksMateはスマホで頻繁にゲームをする「ゲーマー」をターゲットにした格安SIMです。
- カウントフリーオプションで対象のゲームをプレイし放題
- 特定のゲームと連携することで、限定アイテムがもらえる
といった特典があります。
ゲームをよくプレイする人でかけ放題も利用したいという人にはLinksMateがおすすめです。
【NifMo(ニフモ)】10分かけ放題が月額830円
かけ放題のタイプ | 10分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額830円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
NifMoでは月額830円で10分かけ放題が利用できます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「NifMo半額ダイヤル」から電話をかける必要があります。
NifMo半額ダイヤルは通話アプリとしては非常にシンプルで使いやすいです。
通話品質も良好で、通常の電話と変わりません。
無制限かけ放題は受け付け終了
以前はIP電話の無制限かけ放題を提供していたNifMoですが、現在は受付を終了しています。
無制限かけ放題を利用したい場合は他の格安SIMを選びましょう。
【U-mobile(ユーモバイル)】「3分かけ放題」があるものの使えるプランは限られる
かけ放題のタイプ | 3分かけ放題 |
通話回線 | プレフィックス |
かけ放題の金額 | 月額500円 |
専用アプリ | 有り |
回線の種類 | ドコモ |
U-mobileでは月額500円で3分かけ放題が使えます。
プレフィックス通話なので、専用アプリ「U-CALL MAX」から電話をかける必要があります。
他社と比べてかけ放題時間が短いですがその分オプション料も安いので、ごく短い通話を何度もする人におすすめです。
ただし、3分かけ放題が使えるのはデータ通信量が25GBの「U-mobile MAX」プランだけです。
その他のU-mobileのプランではかけ放題が利用できません。
無料になるのは1日50回までと回数も制限があります。
1日に50回もかける人は稀だと思いますが、他社と違って回数にも制限があることは覚えておきましょう。
通常プランでは「でんわパック60」が使える
U-mobileの通常プランではかけ放題は使えないかわりに、月額800円で毎月60分の通話ができる「でんわパック60」が使えます。
でんわパック60もプレフィックス通話なので専用アプリ「U-CALL」が必要です。
3分かけ放題で使う「U-CALL MAX」と似ていますが全く別のアプリなので気を付けましょう。
※ソフトバンク回線は「U-mobile Sデータ専用プラン」のみ
かけ放題の対象外となるかけ先もある
とても便利なかけ放題サービスですが、実はかけ放題の対象外となるかけ先もあることをご存知ですか?
かけ放題の対象にはならないかけ先には、次のようなものがあります。
- ナビダイヤル(0570で始まる番号)
- テレドーム(0180で始まる番号)
- 67コール(0067で始まる番号)
- 国際電話や海外での発信/着信
- 104(番号案内サービス)
- 衛星電話や船舶電話
など
特に注意しておきたいのがナビダイヤルです。
企業の問合せ窓口や顧客サポート窓口で利用される場合が多く、結構かける機会も多いのですがどんなものか分かりますか?

この通話は、ナビダイヤルでおつなぎします。180秒ごとに、およそ~~円の通話料でご利用いただけます。
電話をかけると女性の声でこのようなメッセージが流れた経験、ありますよね!?あれがナビダイヤルです。
携帯からナビダイヤルに発信した場合の通話料は、3分間で80円~90円(時間帯で異なる)。
かけ放題の対象外と知らずについナビダイヤルに電話してしまい、30分間話せばそれだけで通話料が800円~900円もかかってしまいます。
かけ放題対象外と知っていれば、メールなど他の方法で問合せもできますよね。
後で請求額を見て後悔することになりかねませんので注意してください。
キャリアのかけ放題は多くの人にとってサービス過剰
以前なら家族や友人とよく電話をしたけど、最近はLINEで話すことがほとんどという人も多いのではないでしょうか?
@niftyニュースによる「スマホについてのアンケート・ランキング第4弾」によると、スマホ・携帯電話での1ヶ月の通話時間が1時間に満たない人が全体のおよそ85%にのぼります。
参考
スマホ・携帯電話での1カ月の通話時間、7割の人が1日平均で1分通話していない アンケート結果@niftyニュース
キャリアの無制限かけ放題(スマホ用プラン)は、3社とも月額2,700円(税別)。
通話料を定価の30秒20円で考えると、ひと月に68分以上電話をかけないと元がとれない(損をする)計算になります。
先ほど紹介した「@niftyニュース」のアンケート結果と、上記の計算を合わせて考えると導き出される結論は1つです!
これは必要のない無駄な料金を払わされているということでもあり、ほとんどの人はキャリアよりずっと安い格安SIMのかけ放題で十分間に合うはずなんです。
そのことを念頭に、自分にとって必要なのはキャリアのかけ放題か?それとも格安SIMのかけ放題でも十分なのか?を考えてみてくださいね。
まとめ
自分にぴったりな格安SIMのかけ放題は見つかったでしょうか?
この記事では「かけ放題」がある格安SIMについて紹介してきました。
最後に、かけ放題のタイプ別に格安SIMをリストアップしておきますね。
気になる格安SIMがあればクリックして、詳細をもう一度確認してみましょう。
専用アプリが不要なかけ放題が使える格安SIM
「無制限かけ放題」が使える格安SIM
「10分かけ放題」が使える格安SIM
- Y!mobile(10分/無料/通常電話)
- イオンモバイル(10分/850円/プレフィックス)
- IIJmio(10分/830円/プレフィックス)
- mineo(10分/850円/プレフィックス)
- DMMモバイル(10分/850円/プレフィックス)
- 楽天モバイル(10分/850円/プレフィックス)
- OCNモバイルONE(10分/850円/プレフィックス)
- BIGLOBEモバイル(10分/830円/プレフィックス)
- LINEモバイル(10分/880円/プレフィックス)
- LinksMate(10分/850円/プレフィックス)
- NifMo(10分/830円/プレフィックス)
- エックスモバイル(10分/850円/プレフィックス)
- nuro mobile(10分/800円/プレフィックス)
「5分かけ放題」が使える格安SIM
「3分かけ放題」が使える格安SIM
- IIJmio(3分/600円/プレフィックス)
- BIGLOBEモバイル(3分/600円/プレフィックス)
- u-mobile(3分/500円/プレフィックス)
「通話相手限定かけ放題」が使える格安SIM
- OCNモバイルONE(トップ3かけ放題/850円/プレフィックス)
この記事ではかけ放題の使える格安SIMについて詳しく紹介しました。
次の記事ではかけ放題が無い格安SIMでも使える「かけ放題アプリ」や、どこのMVNOでも使える「IP電話アプリ」などもまとめています。
ほなみ

