格安SIMが安いのはもはや当たり前!ということで、MVNO各社とも安さ以外の部分で差別化を図るようになってきました。
どんどんサービスが多様化してきて、びっくりするのと同時になんだかちょっと楽しくなりますよね。そう来たかー!って。
今回は個性的でちょっと特殊なSIMを中心にご紹介します。
上手く使えると、とっても便利でお得なのでぜひチェックしてみてくださいね!
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プリペイド格安SIM
大手キャリアでも最近は見なくなりつつあるプリペイド携帯。
昔はおもちゃ屋さんでも売っていたぐらいでしたが最近だと、その光景はちょっともう想像もできませんよね……。
大手キャリアでもプリペイドってひっそり扱ってはいるのですが、本人確認とか結構大変なんです。
私はそれでサブ機としてプリペイド式の携帯持つのは断念したことあります。
そんなプリペイドですが、格安SIMでは結構メジャーな感じで取り扱われています。
簡単に持てるけどデータ通信のみ(音声通話はつかない)
格安SIMのプリペイドは購入したらその場からすぐに使えます。
本人確認とか面倒な手続きもいりません。
クレジットカードも必要ないので、手軽さはピカイチ。
ただその分、データ通信しか利用できません。
LINEの無料通話や、Skype、050番号IP電話は問題なく使えますが、090などの電話番号通話は使うことができないので注意が必要です。
基本的にメイン使いとしての050番号のIP電話はオススメしないですが、短期間の通話手段としてはアリかもしれません。
契約も簡易でその場から使えますからね。
大手キャリアのプリペイドとの違い
データ通信専用SIMだという事もそうなのですが、大手キャリアのプリペイドとは少し勝手が違い、本当に短期期間使用を想定しているものなので、1ヵ月以上使う場合は普通の契約のほうが安くなることがほとんどです。
プリペイド格安SIMの場合、使えるデータ容量が決まっていてそこを超えるとぱったりと使えなくなるタイプが多く、速度制限がかかりつつも使えるものは少ないので注意しましょう。
データ専用SIMは最低利用期間がないものも多いので、本人確認や契約が面倒じゃない人は通常契約をしちゃってもいいような気はします。料金的には。
手軽さで言ったらプリペイドが楽ですけどね。
実はmineoやIIJmio、OCNモバイルoneなど有名MVNOのプリペイドはお試し的な側面も強いんです。
「データ専用SIM」への移行という制限はありますが、プリペイドからそのまま新規事務手数料がかかることなく簡単に、通常契約に移れるようなシステムも導入しています。
格安SIMがどんなものか、まずはお試しとしてプリペイドを使ってみてもいいかもしれません。
あとは意外と、プレゼントとしてあげるのも結構喜ばれます。
こういうものをプレゼントするのって、なんかちょっとおしゃれですよね。
おすすめプリペイド格安SIM3選
実際におすすめできるプリペイド式の格安SIMを3つご紹介します。
auスマホにはmineo

- 容量・・・1GB
- 料金・・・3,700円
- 使用期限・・・開通翌月末まで
SIMロック解除をしていないauスマホに使えるプリペイドSIMはmineoのものだけです。
mineoは、格安SIMの中でも特にオススメなので実際の使い心地を試すのにもいいかもしれません。
マイネオの魅力については下の記事で詳しく書いています。

ちなみにSIM1枚の使用期限は開通の翌月いっぱいまでなので、月始めに開通すると長く使えます。
データ追加チャージ機能はないので高速通信は1GBまでです。
利用期限を過ぎてもデータ通信専用SIMとしてそのまま通常契約に引き継ぐこともでき、その場合は本来かかる契約手数料3,000円が無料になるので、1GBで足りなかった場合は新規契約してしまってもいいかもしれません。
いつでも無料で解約できるので。
プリペイド1番人気!?IIJmio

- 容量・・・2GB
- 料金・・・3,791円
- 使用期限・・・開通翌月末まで
格安SIMのプリペイドとして人気が高いのはIIJmioです。
その辺の量販店にぺろっと置いてある事が多いですよ。
ちなみにビックカメラにはBIC SIMというものが置いてありますが、これの中身はIIJmioのものとまったく同じものです。
追加チャージもできるので、無難なプリペイドといった感じ。
3ヶ月と比較的長めの期間で使えるのでプレゼントとかにもいいかもしれません。
店舗での扱いが多いので、すぐに手に入れてすぐに使う事ができるのが魅力です。
使い勝手ならOCNモバイル

- 容量・・・50MB/日
- 料金・・・2,800円
- 使用期限・・・20日間
- 容量・・・1GB
- 料金・・・3,200円
- 使用期限・・・利用開始月の3か月後の末日
OCNモバイルはなんと言っても2種類のプリペイドがあるのがすごい。
1つは期間基準のもので、もう1つが容量基準のもので、どちらも足りない時には追加パッケージを購入することができます。
容量型1GBは他社と同じようなプリペイドと言えるのですが、OCNモバイルのプリペイドは期間型がすごいんです!
期間型なら1日50MBまでは高速通信が使えて、50mbを超えると速度制限がかかりますが次の日には復活します。
プリペイドに多い容量使い切りで一切通信ができなくなるようなタイプではなく、容量を使い切ると速度が落ちるタイプなんです。
速度が落ちても通信自体は使えるので安心ですよね。しかも次の日には速度が復活します。
これ、使い勝手かなりいいですよ。
期間延長パッケージが2,200円で50日間の延長もできるので、夏休み中など長期休暇のお子さんにもおすすめです。
なかなか使い道が難しい格安SIMのプリペイドですが、OCNモバイルの期間型ならなにかに使えそうな感じがしますよね。
個性的なSIMカード
さまざまな企業が参入している格安SIMには本当に多種多様なオプションやキャンペーンがあります。
たとえば特定のコンテンツが使い放題になるカウントフリーシステムなんかは今格安SIMの差別化の主流になりつつある画期的なシステム。
こういう人気のあるサービスは他社もちょっと形を変えて、すぐさま取り入れたりします。
ユーザーとしてはそうやって競争してくれると、より良いサービスになっていってくれることが多いので嬉しいんですけど、その一方で他社がマネしないようなサービスを提供しているMVNOも実はあるんですよね。
なぜマネしないのかはわかりません。
需要がないと読んだのか、利益が出ないと読んだのか、なにか特別な理由があるのか……。
でも、他社がマネしない事でそのサービスが唯一無二のサービスになっている事は間違いありません。
需要が少なくても、利益があまり出なくても、そういうサービスを提供してくれるMVNOがあるから、格安SIMには大手キャリアにはないフィット感があるんですよね。
ここではそんな、他社にはない尖った特徴をもった格安SIMを紹介させていただきます。
nuroモバイルの「0SIM」

- データ専用SIM
- データ使用量500MB未満なら0円、500MBを超えると100MBごとに100円
- 音声通話オプションは月700円
従量制って聞いた事ありますか?
決まったデータ容量に対してお金を支払う定額制とは違って、使ったデータ容量分だけ支払うのが従量制です。
ちなみに大手キャリアだとauのピタットプランなどが従量制のプランです。
さて、格安SIMの従量制プランの中でも異彩を放つのがnuroモバイルの「0SIM」です。
ちなみにnuroモバイルというのは聞き馴染みがないかもしれませんがソニーの子会社になります。
0SIMって名前のインパクト、やばくないですか?
名前でご察しかもしれませんが、0円のSIMです。
0円なんて意味わからないですよね?でも本当なんですよこれ。
正確には【500MBまでのデータ代は無料】ってことなんですけどね。
月のデータ使用量500MBまでは0円!
データ使用量が500MBまでにおさまればその月の請求額は0円ですが、従量制なので500MBを超えると段階的に料金がかかるわけです。
100MB毎に100円加算されるので1GBで500円ですね。1GBは1,000MBですから。
ちなみにスマホはLINEとメールに使い、たまにネットで調べものをする私の父は、月のデータ利用量が大体月に500MBぐらいです。
そして070や080、090が使える音声通話機能は月700円でつけることができます。
電話がちゃんとついて700円から使えるというのはキャンペーンを除くと、格安SIM最安値じゃないでしょうか?
データ容量のコントロールが難しい
0SIMと無料で使える050IP電話を組み合わせれば本当に0円運用もできますが、難易度は高いです。
0SIMはデータ容量のコントロールが難しいんです。
0SIMでは500MBの無料容量を使い切ってもモード切替がありません(速度制限がかからないということ)。
なのでうっかりしていると大幅に500MBの容量を超えていた……なんてことが起こりやすいんです。
これはすべての従量制SIMに言える事ですが、従量制にSIMでデータ容量を多く使うと、同じ容量の定額制より料金が割高になってしまうので注意したほうがいいですね。
またIP電話も音質が悪いので、メインスマホのSIMとしてはちょっと難しいかもしれません。
ほとんどラインしか使わない人ならアリかな。
0SIMの実際の使用感について
私は普段使い用ではなく、予備としてデータ専用0SIMを1枚持っています。
使った感じでは正直速度は遅いです。速度制限よりはちょっとマシぐらい?Twitterの動画が見れるか怪しい感じ……。
ちなみに予備で持つのは結構オススメですが、3ヶ月まったく通信がないと自動解約になってしまうので注意が必要です。
※0SIMの申込は公式サイトの下のほうにあります。かなり分かりにくいので注意!
ロケットモバイルの「神プラン」

- データ専用SIM
- どれだけ使っても月298円!
- 音声通話付きSIMなら948円~
ロケットモバイルは、知る人ぞ知る格安SIMです。
実は格安SIMの会社ってめちゃくちゃいっぱい数があるんですよね。
それこそ本当に誰も名前も知らないようなMVNOの、今にもなくなってしまいそうな公式サイトとかもあります。
安いもの好きの私ですが、なくなってしまいそうなMVNOのサービスはさすがにちょっと使うのがこわいです……。
格安SIMも基本的には大手の子会社とかじゃないと話題にもならないんですが、ロケットモバイルは本当に知る人ぞ知るという感じ。
ロケットモバイルを運営しているのはエコノミカルという会社です。
比較的新しい会社でここまで大手と肩を並べるのって本当にすごいことなんですよ。
神プランは298円で使い放題!
ロケットモバイルを一躍有名にしたのが「神プラン」。
データ専用SIMなら月額298円になるプランです。
この神プランは先ほどのnuroモバイルの0SIMよりは高いですが、0SIMと違ってどれだけ使っても298円なんです。
ロケットモバイルにはポイント制度もあるので、ロケットモバイル指定のアプリをダウンロードするなどのお手伝い案件をこなせば実質0円で使える事もあるそうです。
そして0SIMのようにデータ容量をコントロールする必要はありません。
好きな時に好きなだけネットを使う事ができます。
ただしずっと低速・・・
ただ、ずっと低速なんですよこれ。
低速ってどのぐらいかというとずっと速度制限がかかっている感じです。
LINEやTwitterは問題なく使えますが、インスタグラムの画像が読み込めないぐらい、でしょうか。
動画はまあ無理ですね。
現状、一番スマホを安く運用するならこの神プランにIP電話をつけるのが現実的でしょう。
IP電話はオススメしませんけどね。
電話をほぼしないという人は、神プランIP電話で月298円におさめる事もできます。
ポイントを使えばもっと安くなることも。
ただ何度も言いますがオススメはしません……。
IP電話は本当に音質がよくないので絶対にスマホで重要な電話はしない!という人以外は音声付きSIMにしたほうがいいです。
音声付きSIMもロケットモバイルなら948円からあります。
低速ですけどね……。
でも1,000円近く払うなら「LINEモバイル」の音声付き1GBプラン(1,200円)のほうが個人的にはオススメです。
参考 ロケモバ - 格安SIMが業界最安値!!ロケットモバイルTSUTAYAのTONE

- データ専用SIM
- スマホとのセット購入のみ
- TSUTAYAのスマホ
TONEって聞いた事ない人がほとんどだと思いますが、実はTSUTAYAのスマホです。
TSUTAYAのスマホってあまり話題になることがないんですけど、理由は多分そのシステムの限定性にあります。
コンセプトに当てはまらない人はかなり使いにくいんですよね。
TONEは子どもやお年寄りの利用を想定した格安SIMで、SIMカードだけの販売はしておらずTONEスマホとのセット購入が必須になっています。
TONEスマホは防水防塵で壊れにく、くバッテリーもそこそこのスマホなので機種に全然こだわりがない人にはいいですけどね。
オプションの利便性も含めて、子どもかお年寄り以外の人にはTONEは向いていないと思います。
ちなみに子ども向けのスマホをお探しの人はこちらでも詳しく紹介しているので見てみてください。
TONEについても触れています。

TONEの料金体系
TONEの基本的な料金は月額1,000円+端末代金とかなりシンプルです。
1,000円のシンプルなプランにそれぞれ個別にオプションをつける感じになります。
TONEには基本料金の中に090などの携帯電話番号サービスはついていないので、TONE専用の050番号のIP電話を使うことになります。
もし090番号などをつけたい場合、別途で900円ほどでつけることは可能です。
端末部分からIP電話に最適に調整しているようなのでかなり稀なタイプだと言えるでしょう。
熱意がすごい。
データ容量は無制限ですが、最大500kbps程度の通信速度が基本になるので動画を見るには適していません。
場合によってはすごく低画質なら見られるかも……?
動画もオプションの「高速チケット(1GB300円)」を購入すると快適に見られるようになります。
基本料1,000円から個別にカスタマイズできる点は個人的に好きなんですが、スマホとの抱き合わせが強制なこととか、オプションがあまり多様じゃない点を考えると、コンセプトに合わない人は違うものを使ったほうがいいでしょう。
個人的には今後に期待したい格安SIMではあります。
参考 【公式】トーンモバイルTSUTAYAのスマホLinksMate(リンクスメイト)

- SNSつきデータ専用1GB~ 500円~
- ゲームカウントフリーオプション月額500円
サイバーエージェントの子会社、グランブルーファンタジーやシャドウバースなどでお馴染みCygamesの関連会社が提供する格安SIMがLinksMateです。
まだ新しい格安SIMですが、コネクションを生かしたようなゲームのカウントフリーが魅力で、ゲームカウントフリーオプションのお値段は月額500円です。
ゲームのカウントフリーが珍しい上に、対象タイトルが日々増え続けている今注目の格安SIMです。
私はあんまりゲームアプリやらないんですが、ゲーム好きな人にとっては本当に魅力的だと思う。
LinksMateでは+月額300円でデータ専用シェアSIMカードを1枚追加することもできて、ゲームカウントフリーオプションの月額500円で最大SIMカード4枚までカウントフリーが適用できます。
なので、スマホとタブレットの両方にSIMカードを入れて使うことも気軽にできちゃうんです。
よくやるゲームタイトルがカウントフリーに含まれているという人には嬉しい格安SIMですよね!
カウントフリー対象サービスなどは「LinksMateのカウントフリー詳細」で解説しています。
格安SIMで自分の使い方にぴったり合ったSIM選びを
格安SIMのプランには本当にさまざまなものがあります。
一見需要がなさそうなものでも使い方によっては最高のコストパフォーマンスを発揮することも。
メインスマホはもちろんですが、メイン機だけではなくサブ機としても自分にあったSIMを選ぶ事で、今よりもっと安く今よりもっと快適にスマホが使えちゃいますよ!
大手キャリアでは値段的にもシステム的にもなかなかスマホのプランを色々いじったりはできませんが、格安SIMなら本当に自分の好きに、もっと自由にスマホを使っていくことができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。