ほなみ
2019年1月16日にドコモが、翌17日にauとソフトバンクが正式にニュースリリースで「2年縛りの解約期間を2ヵ月から3ヵ月に延長する」と発表しましたね。
ざーっとニュースのタイトルを見ていて、「2年縛り」「3ヵ月」という文字だけが目に飛び込んできて、「おぉ、とうとう2年縛りが3ヵ月縛りまで短縮されたか!」と驚きました。
ところがよくよくニュースを読んでみれば、「2年縛りの解約期間が今まで2ヵ月だったものを、3ヵ月間に延長する」というもの。
……これにはがっかりしてしまいました。
結局2年縛りはかわんないのかよ!となんだか腹が立つほどです。
実際どのように変わるのか、筆者のように勘違いしてしまわないように確認しておきましょう。
ゆうま
えみ
具体的に更新期間はどうなる?
図解説明は、ソフトバンクのニュースリリースが一番わかりやすくなっています。
※ソフトバンク2019年1月17日プレスリリース「2年契約の更新期間拡大について」より引用ドコモ、au、ソフトバンクすべて足並みをそろえて、2019年3月に契約満了を迎えるユーザーから対象となります。
無料解約期間が契約期間満了月の翌月から2ヵ月間だったものが、満了月も無料解約できるようになりますよ、ということですね。
今回の変更によって、ユーザーが得るメリットに目立ったものは特に見当たりません。
その代わりデメリットもないので、検討できる期間が1ヵ月伸びたな、くらいしか思うことはないでしょう。
ゆうま
ほなみ
3キャリア以外の携帯電話事業者の2年縛りは?
3キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)と他社サービスの2年縛りを比較してみました。
下記の表は主要な格安SIMの最低契約期間(音声通話SIM)です。
MVNO | 最低契約期間 (利用開始月含む) |
解約違約金 (MNP転出手数料含まず) |
イオンモバイル | なし | なし |
LinksMate | なし | なし |
b-mobile | 5ヵ月※ | 8,000円※ |
OCNモバイルONE | 6ヵ月 | 8,000円 |
U-mobile | 6ヵ月※ | 6,000円※ |
NifMo | 7ヵ月 | 8,000円 |
UQモバイル | 課金開始日から365日以内※ | 9,500円※ |
DTI SIM | 12ヵ月 | 9,800円 |
楽天モバイル | 12ヵ月※ | 9,800円※ |
IIJmio | 12ヵ月 | (12カ月-利用開始月を0カ月とした利用月数)×1,000円 |
nuroモバイル | 12ヵ月 | 12,000円~0円 (サービス開始月から12ヶ月後まで、毎月1,000円ずつ減額) |
mineo | MNP転出の場合13ヵ月 MNP転出でなければなし |
MNP転出の場合 9,500円 |
BIGLOBEモバイル | 13ヵ月 | 8,000円 |
DMMモバイル | 13ヵ月 | 9,000円 |
LINEモバイル | 13ヵ月 | 9,800円 |
ワイモバイル | 2年 | 9,500円 |
※プランにより期間・金額が異なる
格安SIMでの最低利用期間は、音声通話SIMで最短なし~ほぼ1年、SoftBankのサブブランドであるワイモバイルだけが2年となっています。
解約違約金は1万円をきるところがほとんどですね。
かしわ
ほなみ
格安SIMでは最低利用期間を過ぎればほとんどのプランでいつでも違約金がかからず解約できますが、キャリアでは違約金のかかる定期契約が自動更新されます。
最低利用期間の長短や違約金の大小だけではなく、「違約金のかかる定期契約が自動更新されてしまう」ことこそがキャリアのもっとも厄介なところと言えそうです。
ゆうま
ほなみ
ユーザーの反応はやっぱり…
今回の発表、ユーザーはどう感じたのでしょうか。
2年縛りやめろって言われて更新月を3ヶ月に増やしますって解決になってるのか?違約金でめっちゃ儲かってるのかな
— ユーザー名 (@user5512ddd) January 16, 2019
談合三兄弟!
MVNOみたいに最初の縛りが解けたら以後は解約金不要、ユーザーの望みはそれだけやろ。ソフトバンク、「2年縛り」解約月を3か月間に ドコモ・auと足並み揃う – Engadget 日本版 https://t.co/LJoiJPIlCL @engadgetjpから
— アンジー(胃なし系自転車乗り) (@angiras6) January 17, 2019
いやいや、2年縛りはともかく、2年たったらいつでもOKにしてよ。
— 真治 (@Shinji_Maho) January 16, 2019
やはりというか予想通りというか……。
2018年に「2年縛りを見直す」と各キャリアが発表した段階で「とうとう2年縛りがなくなるのか?!」と期待してしまっただけに、ガッカリ度は大きかったようです。
格安SIMがこれだけ攻勢を極める中でも「定期契約の自動更新」をなくさないということは、それだけ各キャリアにとってうまみがあるものなんでしょうね。
ゆうま
えみ