えみ
・・・・・
ほなみ先輩!SIMカードって何のためにスマホに入っているか、知っていたら教えてもらえませんか?
ゆうま
ほなみ
- SIMとは何か?どんな働きをするものなのか?
- SIMのサイズや機能の種類、端末への脱着方法(挿入・取り外し方)
- 「SIMロック」や「SIMフリー」とは何なのか?
スマートフォンやガラケーを使う際に必要な「SIMカード」ですが、SIMカードって何?と聞かれると答えに困る人も多いはず。
言葉自体は聞いたことがあっても、どういった仕組みでどんな役割を持っているのかを知っている人は少ないものです。
この記事では、
- SIMカードと言われてもよく分からない…
- SIMカードって新しいスマホに使いまわしできる?サイズ変更は可能?
- 格安SIMを使ってみたいけど、SIMカードってどこで手に入るの?
などの疑問を持った人向けに、SIMカードの基礎の基礎をやさしく解説しています。
この記事を読めば、格安SIM初心者でもバッチリSIMカードのことが理解できるはずです。
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SIMカードとは?
SIMカードとは、スマホで電話やインターネットをする際に必要な「契約者の情報」が記録されているICカードのことです。
SIMカードには加入者を特定するための固有IDと電話番号、キャリアメールアドレス(大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクの場合)などが記録されています。
スマホは固有IDによって各キャリアのネットワークに接続するため、スマホで電話やデータ通信を利用するためにはSIMカードが不可欠です。
ガラケーでは電話帳のデータをSIMカードに保存していましたが、スマホではSIMカードではなく本体に保存します。
そのため現在のSIMカードには基本的に電話帳のデータは入っていません。
また、LINEなどのアプリの情報も本体に保存するため、SIMカードには入っていません。
SIMカードは携帯電話事業者と契約して手に入れる
SIMカードはドコモやauといった携帯電話事業者が発行し、携帯電話事業者もしくはMVNOと契約することで手に入ります。
大手キャリアの場合は端末に挿入した状態で手に入りますし、MVNOの場合はSIMカード単体で契約することも可能です。
大手キャリアと格安SIMで利用されるSIMカードは同じものを使っています。
ただし、格安SIMではキャリアメールが使えないので、キャリアメールアドレスは記録されていません。
SIMカードはキャリアによって名称が異なる
SIMカードの名称はキャリアによって以下のように異なります。
キャリア | SIMカード名称 |
---|---|
ドコモ | ドコモUIMカード |
au | au ICカード |
ソフトバンク | USIMカード |
ただ、呼び方が違うだけで機能や仕組みは同じです。
また、格安SIMのSIMカードではこのような名称はありません。
SIMロックとSIMフリー
SIMカードと関連する言葉として「SIMロック」と「SIMフリー」があります。
SIMロックとは、他キャリアのSIMカードが使えないように端末に制限をかけることです。
例えばドコモの端末には「ドコモのSIMロック」がかかっており、auやソフトバンクのSIMカードを挿しても使えません。
大手キャリアのスマホでもSIMロック解除をすれば他のキャリアやMVNOのSIMカードを利用可能になります。

また、最初からSIMフリーの状態になっているスマホを「SIMフリースマホ」と言います。
キャリア以外で購入したスマホ端末は、基本的にこのSIMフリースマホになります。
格安SIMはSIMフリースマホで利用するのが一般的です。
SIMカードには3種類のサイズがある
SIMカードには大きく分けて次の3つのサイズがあります。
標準SIM | 最大サイズ。 ほぼ使われることは無い。 |
---|---|
microSIM | 中間サイズ。 採用しているスマホは少ない。 |
nanoSIM | 最小サイズ。 ほとんどのスマホが採用。 |
標準SIMがもっとも大きく、nanoSIMがもっとも小さいです。
端末によって対応しているSIMカードサイズが決まっており、その端末に合ったSIMカードを選ばないといけません。
最近では多くのスマホでnanoSIMが採用されています。
microSIMを採用する機種は少ないですし、標準SIMにいたってはほとんど見かけなくなりました。
自分が使っているスマホがどのSIMカードサイズに対応しているか分からない!という場合は端末の公式サイトで確認しましょう。
公式サイトのスペック表(または仕様表)にSIMカードサイズが書いてあります。
SIMカードサイズは変更も可能
SIMカードのサイズは変更することもできます。
SIMカードサイズを変更する方法は大きく分けると2つあります。
- キャリアにサイズ変更手続きを申し込む
- SIMカッターやSIMアダプターを使って自分でサイズを変更する
キャリアにサイズ変更手続きを申し込む
SIMカードサイズを変更するもっとも簡単で確実な方法は、契約しているキャリアでSIMカードサイズ変更手続きを行うことです。
携帯電話会社のショップにSIMカードを持ち込むか、インターネットや電話でSIMカードサイズ変更を申し込めます。
ただし、キャリアにSIMカードサイズを変更してもらう場合は2,000~3,000円程度のSIMカードサイズ変更手数料がかかります。
自分でサイズを変更する
SIMカードは「SIMカッター」で切る、もしくは「SIMアダプター」に取り付けることでサイズを変えることも可能です。
SIMカッターはSIMカードを小さいサイズに切り取ります。
例えばMicroSIMをnanoSIMに対応したスマホで使いたいときに利用します。
反対に、SIMアダプターは小さいサイズのSIMに取り付けて大きなサイズに変更することが可能です。
例えば、nanoSIMをMicroSIMに対応したスマホで使いたいときに使います。
SIMカッターおよびSIMアダプターはインターネット通販などで手軽に購入可能です。
■Amazon:Aerb SIMカードカッター SIM変換アダプター+SIMトレイ+紙やすり
ただし、SIMカッターとSIMアダプターを使う方法はキャリアやメーカーの保証対象外なので、あくまでも自己責任となります。
SIMカードは他の端末に差し替えて使うことができる
SIMカードは使用中の端末から抜き出して、他の端末に差しかえて使い回しできます。
SIMカードを差し替えることで新しい端末に固有ID、電話番号、キャリアメールアドレス(大手キャリアの場合のみ)を引き継ぐことが可能です。
電話帳やLINEのアカウント、アプリ情報などは引き継がれませんので、それらも新端末に引き継ぎたいなら別途引き継ぎ作業が必要です。
またSIMカードは、スマホだけでなくSIMカードスロットがあるタブレットやノートパソコンにも挿して使いまわせます。
ただし当たり前ですが、タブレットやノートパソコンには電話機能が付いていませんので、音声通話SIMを挿しても通信はできても電話としては利用できません。
SIMカードの取り出し方
SIMカードを別の端末で使うには、今使っているスマホからSIMカードを取り出し、新しい端末に挿し換える必要があります。
SIMカードの取り出し方はiPhoneとAndroidで少し異なります。順番に見ていきましょう。
iPhoneの場合
iPhoneのSIMカードを取り出すには「SIMピン」を使います。
SIMピンはiPhoneの本体からSIMカードを置く「SIMカードトレイ」を引き出すための細長いピンです。
iPhoneを購入すると必ず付属しています。
iPhoneの側面を見ると小さい穴が開いています。
そこにSIMピンを差し込むとSIMカードトレイが引き出されるので、SIMカードを取り出しましょう。
iPhoneにSIMカードを入れる場合はSIMカードトレイにSIMカードを置き、iPhone本体にSIMカードトレイを押し入れましょう。
Android端末の場合
Android端末の場合はメーカーや機種によってSIMカードの取り出し方が異なりますが、大きく分けると
- SIMピンを利用してSIMカードトレイを押し出す
- 本体背面のカバーを外してSIMカードスロットから取り出す<
の2つのパターンがあります。
SIMピンを利用するタイプのものはiPhoneとほぼ同じです。
購入した際に付属しているSIMピンを本体側面の穴に差し、SIMカードトレイを押し出してSIMカードを取り出します。
反対に、SIMカードを入れるときはトレイにSIMカードを載せ、トレイを本体に押し入れます。
背面カバーが外れるタイプのスマホの場合は背面カバーを外すとSIMカードスロットがあるので、SIMカードを取り出します。
こちらの場合、SIMピンは必要ありません。SIMカードを入れる場合も背面カバーを外して差し込むだけです。
詳しい手順についてはメーカーの公式サイトや端末に付属している取扱説明書を参考にしてください。
格安SIMのSIMカードタイプは3種類
ドコモやauなどの大手キャリアと違い、格安SIMのSIMカードには次の3種類のタイプがあります。
- 音声通話SIM
- データ通信専用SIM
- SMS対応データ通信専用SIM
それぞれ利用できる機能や料金が異なるので、違いを事前にしっかり把握しておきましょう。
音声通話SIM
音声通話SIMは070/080/090から始まる電話番号が付与されるSIMカードです。
音声通話だけでなくデータ通信(インターネット)ももちろんできます。
電話番号を別のキャリアに引き継ぐ「MNP」に対応しているので、大手キャリアで使っていた電話番号をそのまま格安SIMで使うこともできます。
また、海外でも普段の電話番号で電話ができる「国際ローミング」にも対応しているので、海外でスマホを使う人でも安心です。
音声通話SIMは使い勝手が大手キャリアとほとんど変わりません。
そのためメインのスマホを大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、基本的には音声通話SIMを契約することになります。
データ通信専用SIM
データ通信専用SIMはその名の通りデータ通信だけができるSIMカードです。
電話番号はもらえず、電話やSMSを利用することはできません。
その代わり音声通話SIMと比べて月額料金がとても安く、中には月額500円以下で利用できる格安SIMもあります。
音声通話ができないため、サブ端末やタブレット端末でデータ通信を安く利用するのに向いています。
データ通信専用SIMでもLINEの無料通話やIP電話による通話はできます。
通常の電話を利用しないという人はメインのスマホでデータ通信専用SIMを使うのもありですね。
SMS対応データ通信専用SIM
SMS対応データ通信専用SIMは、その名の通りデータ通信とSMSが利用でき、電話は利用できないタイプのSIMカードです。
料金はデータ通信専用SIMより100~150円ほど高くなります。
メールやLINEが主流となっている昨今ではSMSは必要ないという人もいるかもしれません。
しかしLINEなど一部のアプリやサービスを利用する際には、SMSを使った本人確認が必要な場合もあります。
データ通信専用SIMとどちらにしようか迷った場合、料金差も小さいですし利便性も高まるので、SMS対応データ通信専用SIMを選ぶことをおすすめします。
iPhone専用の特殊なSIM「アクティベートSIM」
電話やネットサービスを利用するために使う通常のSIMカード以外にも、特殊なSIMカードが存在します。
それがiPhoneのアクティベーションにだけ使用される「アクティベートSIM」です。
※Amazonより画像を引用
iPhoneのアクティベーションとは?
アクティベーションとはiPhoneを利用するために必要な初期設定のこと。
新品のiPhoneや、中古でも初期化されているiPhoneはアクティベーションをしなければ利用できません。
また一度アクティベーションをおこなったiPhone端末でも、本体のアップデート後にアクティベーションをもとめられる場合もあります。
アクティベーションの実行にはiPhoneにSIMカードを挿す必要があります。
SIMロックのかかっているiPhoneの場合、他社回線のSIMカードではアクティベーションを行えない点に注意が必要です。
しかし「使えるSIMカードを持っていなくても、手持ちのiPhoneをWi-Fiにつなぎたい」、という場合も考えられますよね。
そんな時にアクティベートSIMが役立ります!
インターネット通販などで安価で購入でき、iPhoneのアクティベーションに使えますよ。
AmazonでアクティベートSIMを買うといくら?
AmazonでアクティベートSIMをいくらで売っているかを調べてみたところ、ドコモ、au、ソフトバンクともに680円で購入可能でした。
上記の製品以外にも350円で販売中のアクティベートSIMもありました。
製品によって対応しているiPhoneのシリーズが異なる可能性もありますので、購入する場合は商品詳細をよく確認してからにしましょうね。
SIMカードはスマホを使う上でなくてはならないもの!
SIMカードは固有IDや電話番号といった契約者情報がつまったICカードで、スマホで電話やデータ通信をするためになくてはならないものです。
SIMカードは使いまわしが可能で、他の端末に挿し変えて使えます。
その際にはSIMカードのサイズを間違えないように気を付けましょう。
大手キャリアと格安SIMでSIMカードの仕組みに大きな違いはなく、サイズも同じです。
ただし格安SIMのSIMカードは機能によって音声通話SIM、データ通信専用SIM、SMS付きデータ通信専用SIMの3種類に分かれます。
格安SIMを利用する際は自分の用途に合わせてSIMカードタイプを選びましょう!