ゆうま
ほなみ
ゆうま
キャリアの月々割が切れるから、機種変更した方がやっぱりお得なのでは?
ちょうど更新月も近いし、機種変更だけじゃなくキャリアの変更も検討してみたい
あなたがもし、そんなふうに考えているなら是非最後まで当記事を読んでみてください。
- スマホを2年で買い替えるか、長期で使い続けるかの判断基準
- スマホの買い替えサイクルによるキャリアの向き・不向き
- 大手キャリアの端末購入サポートのからくり
今回はスマホを2年以上使うかどうかの判断基準や、買い替えのタイミングによって大手キャリアと格安SIMのどちらがお得か?向いているかを解説します。
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平均的なスマホ買い替えサイクルは2年半
スマートフォンを長く使用するうちに、だんだんバッテリーの減りが速くなったり、動作がモッサリしてストレスを感じることが増えますよね。
いずれは買い替えるつもりだけど、どのタイミングで買い替えるのがお得なのか?と困っている人も多いと思います。
そこでまずは参考として、一般的にどのくらいのサイクルでスマホを買い替える人が多いのかを見ていきましょう。
それを知るためにMMD研究所が2016年4月に行った調査結果を紹介させていただきます。
ほなみ
この調査によると、携帯電話端末(スマートフォン、フューチャーフォン合算)の利用期間として「2年~2年半」の人が25.4%でトップ、次いで3年以上の人が21.2%、3番目が1年半~2年の18.8%という結果になっています。
次にもう1つ別の調査についても見てみましょう。
今度は「一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会」による「2017年度モバイル通信端末の利用実態調査(端末の買換え意向)」を紹介します。
こちらの調査ではスマートフォンだけの利用期間が分かります。
それによると2017年度のスマートフォンの平均利用期間は30.0ヶ月(ちょうど2年半)でした。
ご紹介した2つの調査結果から、スマホの平均的な利用期間は「およそ2年~2年半」であることが分かりました。
どうでしょうか?
あなたがお持ちのスマートフォンは、どのくらい前に購入されたものですか?
もしまだ1年程度しか使っていないとすれば、一般的にはもう少し使う人が多いようです。
3年以上同じスマホを使っているとしたら、あなたは同じスマホを長く使う派、ということになります。
「でもスマホを買い替えるタイミングなんて人それぞれだし、思いたった時が吉日だよ。。」
そう思われる人もいるかもしれません。
しかし平均的なスマホ買換えサイクルが2年半になるのにはれっきとした理由があるんです。
なぜ2年半前後でスマホを買い替える人が多いのか?
多くの人がスマホを2年半前後で買い替えるのには、主に次の3つの理由が考えられます。
1.キャリアの月々の割引サービスが2年で切れるため
大手キャリアで新規契約・機種変更時にスマホを購入すると、契約翌月から24ヶ月間にわたって料金が割引されるサービスがあることは多くの人がご存知だと思います。
- ドコモ・・・「月々サポート」
- au・・・「毎月割」
- ソフトバンク・・・「月月割」
という各社とも似たようなネーミングの割引サービスです。
スマホを24回の割賦払いで購入する人が多いと思いますが、これらの割引サービスは、あたかも端末料金の一部をキャリアが毎月負担してくれているような形になっています。
そのため割賦払いが終了すると毎月の支払額が下がりますが、月々の割引もなくなってしまうことで「なんとなく損をした気分」になるんですね。
「それなら多少月額が高くなっても、割引サービスを受けながら新しいスマホに機種変更したほうがお得!」という人も多いんです。
言葉は悪いですが、ユーザーの「損をしたくない気持ち」をキャリアがうまく利用しているとも言えるでしょう。
2.更新月に他キャリアに転出し、端末も新しくする場合が多いため
新規契約時に端末もセット購入していれば、1で紹介した割引サービスが終了するタイミングと同時にキャリアの更新月もやってきます。
更新月は違約金がかからずにキャリアを解約できるタイミングのこと。
契約開始後、25ヶ月~26ヶ月目の2か月間だけ、無料解約ができる期間のことですね。
(※2019年3月以降は3ヶ月間に期間が延長される予定)
無駄な費用をかけずにキャリア変更できますから、更新月のタイミングでキャリアを解約して別のキャリア、もしくはMVNO(格安SIM)に乗り換える人が多いんです。
3.スマホのバッテリー性能が2年程度で劣化するため
当たり前のことですが、スマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーには寿命があります。
たとえばiPhoneに使われているリチウムイオンバッテリーの耐久性をご存知でしょうか?
Appleの公式サイトには「フル充電サイクルを500回繰り返しても本来性能の最大80%を維持する」と書かれています。
通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。
ということは、1日1回ずつフル充電した場合、500日(およそ1年5カ月)で性能は最低でも20%は落ちる(さらに性能が落ちる可能性もある)、ということですね。
またTwitter上でも、使いはじめて2年程度のスマホのバッテリー劣化がひどい、といった口コミがたくさん見られます。
このスマホに変えてまだ2年経ってないんだけどバッテリー劣化が著しく…の状態になってしまったのでdサポに電話→Appに電話…で明日お店に交換しに行くことになったー。dの補償サービスはバッテリー交換は対象外なんだよねー。
でも今回は2年で機種変はしたくないし。バックアップがんばる…— ななめ(ななめりぃ) (@na2merry) 2019年1月22日
スマホが2年超える辺りからバッテリー劣化を本当に感じる
そして動きが遅い時が多い
困りますなぁ(^^;)
— 野鳥観察の人(せーじ) (@VTRhetareRider) 2018年9月6日
スマホはバッテリーの持ち時間が短くなると、とたんに使い勝手が悪くなりますよね。
電池切れが怖くてモバイルバッテリーを常に持ち運ぶ人も多いと思いますが、結構重くて荷物になるし。。。
購入後2年程度で、スマホのバッテリー性能がひどく劣化したと実感する人が多いため、そのタイミングでの買い替えが増える原因となっています。
スペックにこだわらないなら2年ごとの買い替えは不要
前章では、スマホを2年~2年半程度で買い替える人が一番多いこと、そしてその理由の1つとしてバッテリー性能の劣化をあげました。
しかし実は、スペック(性能)面から考えると最近のスマートフォンを2年ごとに買い替える必要性はほとんどありません。
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最近のスマホはCPUやカメラ、メモリといった基本性能が高く、登場から2年以上経ったスマホでも、ほとんどの利用シーンにおいて問題なく使えるはずです。
またバッテリー性能の劣化は充電回数に大きく関係します。
バッテリー消費の激しいゲームや動画視聴を長時間行うような使い方だと、その分充電回数も増えてバッテリーの性能劣化も早まってしまいます。
ですがLINEやツイッター、ネットサーフィンくらいにしかスマホを使わない人なら、2日に1度の充電で済む場合も多いでしょう。
その場合、2年程度使用しただけではバッテリー性能もまだまだ良好な可能性が高いからです。
長期間使用したいならバッテリー交換も検討できる
とはいえスマホのバッテリー性能は、遅かれ早かれ劣化します。
「バッテリーの持ちが悪くなったら即機種変更」とお考えの方もいるかもしれませんが、その前にバッテリー交換を検討しても良いでしょう。
iPhoneのバッテリー交換について
iPhoneの場合、AppleCare+の補償対象なら無料でバッテリー交換が可能です。
また補償対象外でも5,400円~7,800円でバッテリー交換を受け付けています。
iPhoneを最新機種に買い替えるには最低でも10万円以上かかります。
しかもiPhoneは基本性能が非常に高く、バッテリーさえ元気なら現役で4年以上使い続けることだってできます。
「バッテリー交換をして同じ機種を長く使う」という選択肢はお財布的にも非常に魅力的ですよね。
Androidスマホのバッテリー交換について
Androidのスマートフォンはメーカーが多いため、今回は2018年に国内で最も売れたAndroid端末「P10lite」のメーカー、HUAWEIの例を紹介しておきます。
さてHUAWEIの公式サイトで確認すると、人気の端末「P10lite」「P20lite」ともにバッテリーの交換価格は7,000円となっています。
HUAWEIのP20Liteも買い替えるには25,000円程度かかります。
そう考えるとスマホのバッテリー交換は、新端末を購入するよりよほど経済的と言えそうです。
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AndroidはOSのアップデートに要注意
ただしAndroidを2年以上使う場合はOSのバージョンには気を付けましょう。
AndroidはメーカーがOSを独自カスタマイズしている場合が多く、最新OSにアップデートしてくれるかどうかはメーカー次第だからです。
2年以上に渡りOSをアップデートしてくれるメーカーもあれば、発売してからほとんどアップデートされないメーカーもあります。
OSがアップデートされないと新機能が使えないだけでなく、セキュリティ的なリスクが生じたり、アプリが使えなくなったりする可能性が高まります。
スペック的には不満がなくても、2年以上もOSのアップデートが行われる気配がない場合は買い替えを検討しても良いでしょう。
iPhoneはOSのサポート期間が長いので安心
iPhoneはiOSのサポート期間が非常に長く、2年経っても確実に最新のOSを利用できます。
例えば2013年に発売されたiPhone 5sは2018年にリリースされた「iOS 12」でも対象となっており、実に5年間も現役で使われていることになります。
スペックだけでなく、OS的にもiPhoneは比較的長く使うことができるスマホです。
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ここまでスマホの一般的な買い替えサイクルとその理由、そして性能面からみた買い替えの必要性について紹介しました。
しかしまだ「結局、スマホを2年以上使うのってどうなの?得なの?損なの?」と思った方もいるかもしれませんね。
そこでここからはより具体的に、あなたに合うスマホ買い替えサイクルを見極める条件について見ていきましょう。
同じスマホを2年以上使うのは得?損?
「スマホ端末を2年以上使うのって得なの?損なの?」
そのことを考える上で大切になるのが、携帯電話会社をどうするかをまず決めることです。
そのことを前提に、話を前に進めていきます。
大手キャリアは短い間隔で機種変更する人向き
短い期間、具体的には2年以内に機種変更を繰り返したい人は大手キャリアが向いています。
大手キャリアでは短期間の機種変更がお得になる仕組みが用意されているからです。
機種変更をお得にする大手キャリアの制度(ドコモの例)
- 1. 月々サポート
- 第1章でも登場した、対象機種を購入すると翌月から24ヶ月間、機種によって定められた料金が割引される制度。
- 2.機種変更応援プログラム
- 割賦購入したスマホでも、13カ月目以降なら支払終了を待たずに残債を大幅に減らして機種変更できる割引制度。旧端末との交換が条件になる。
名称や詳細は多少違っても、ほぼ同じ割引制度はau、ソフトバンクにもあります。
これらの制度をうまく利用すれば、端末料金を節約(本当の意味で節約とは言えないと思いますが)しつつ、毎年のように機種変更することも可能です。
多少料金が高くても、毎月一定額を支払えば常に最新スマホを持てるのがキャリアのメリットと言ってよいでしょう。
「大手キャリアで3年以上同じスマホを使い続けるのは損」と言われたりしますが、キャリアを使うなら2年に1度は機種変更した方がお得感が強いことは間違いありません。
もしあなたが2年以内で機種変更するつもりがないなら、キャリアへのこだわりを捨てて格安SIMに乗り換えた方が幸せになれると思いますよ。
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同じスマホを2年以上使うなら格安SIMへ乗り換えましょう
携帯料金(端末料金、通信料金、オプション料金の総額)を安く抑えたいなら、大手キャリアは全く向きません。
安さを優先したい方は格安SIM(MVNO)への乗り換えが必須です。
そして格安SIM(MVNO)に乗り換えるなら、スマホはできるだけ長く使い続けたほうがそのメリットを最大限生かすことができます。
格安SIMには、大手キャリアのような端末代を割引くサービスはないので、1つのスマホを長く使うことでもっともメリットを享受できるんです。
乗り換え前に知っておきたい格安SIMの弱点・デメリット
大手キャリアより大幅に料金を抑えられる格安SIMですが、もちろんその分の弱点、デメリットも存在します。
ここではその中でもとくに大きなデメリットを2つ紹介させていただきます。
- 1.通信速度が遅くなる
- 2.キャリアメールが使えなくなる
1.大手キャリアより通信速度は遅い
格安SIMは大手キャリアより通信速度が遅いところが多く、特にお昼時などネット利用者が多い時間帯は顕著に遅くなる場合も。
上のグラフは当サイトで毎月行っている格安SIM各社の速度調査結果です。(2019年1月の平日昼12時~1時に計測)
【2019年8月】人気の格安SIM 通信速度比較!11社18回線を計測&最速MVNO決定
グラフからわかるように、ほとんどのMVNOが2Mbps以下という結果に。
2Mbpsという数字を見てもピンとこないかもしれませんが、例えば動画配信サービス(huluやU-NEXTなど)をHD画質でストレスなく楽しむには、4Mbpsは欲しいです。
格安SIMは利用時間帯によっては、大手キャリアより通信速度が遅くなることは事実です。
もちろん格安SIMでも快適に通信できる時間帯がほとんどで、極端に遅くなるのは昼や夕方の1時間ずつくらいですけどね。
しかしいつでも快適な通信速度をスマホに求めたい人は、料金が高くてもキャリアを使い続けるか、格安SIMの中では特別に通信速度が速い「UQモバイル」か「Y!mobile」を選ぶようにしましょう。
2.原則キャリアメールは使えない
またほとんどの格安SIMではキャリアメール(ドコモで言う@docomo.ne.jp)が使えません。
GmailやYahoo!メールといったフリーメールで代替することになりますが、フリーメールからキャリアメールへ送信したメールは迷惑メールフィルタにブロックされて届かないことも。
あらかじめ相手に迷惑メールフィルタの設定を外してもらえれば届くようになりますが現実的ではないですし、正直面倒くさいですよね。
そのためキャリアメールを日常的に使う人も、格安SIMへの乗り換えには注意が必要です。
格安SIMで使うメールをどうするか?についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
格安SIMのメールアドレス徹底解説!キャリアメール、フリーメール、MVNOメールまで完全網羅
ここで紹介した以外にも、格安SIMのデメリットやキャリアとの相違点は存在します。
キャリアと格安SIMの違いについては、次の記事で詳しく紹介していますのであわせて読んでみてください。

格安SIMに乗り換えるなら更新月がベストタイミング
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるなら、2年縛りが切れる更新月(実際には2か月間です)に手続きをするのがおすすめ。
更新月以外に解約するとおよそ10,000円の高額な違約金が発生してしまいます。
できる限り更新月に乗り換えるようにしましょう。
キャリアごとの更新月確認方法
あなたが契約中のスマホは更新月が迫っていませんか?
更新月に気づかず過ぎてしまうと、次の更新月は2年も先です。。
更新月はキャリアのマイページなどから簡単に確認できるものです。
格安SIMに乗り換える予定がある人も、ない人も、一度自分の更新月を確認しておくことをおすすめします。
「My docomo」にアクセスし、トップ画面の下部から「ご契約内容確認・変更」に移動します。
ご契約プランの項目内に契約満了月が記載されています。
この契約満了月の翌月・翌々月がドコモの更新月です。
「My au」からページ下部の「契約状況の確認・変更」→「ご契約内容の確認・変更」の順にアクセスします。
「料金割引サービス」の項目の中にある「2年契約」に更新月が記載されています。
更新月が4ヶ月以上先ならすぐ乗り換えるほうがお得
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるベストタイミングは更新月です。
しかし更新月は2年ごとにしかやってきません。
場合によっては違約金を払ってでも、すぐに格安SIMに乗り換えたほうがお得な場合も多いんです。
格安SIMに乗り換えると毎月の携帯料金は3,000~5,000円程度下がるのが一般的です。
つまり違約金が10,000円かかっても、格安SIMに乗り換えれば4か月で元が取れてしまうからです。
ほなみ
キャリアと格安SIMの端末代込み料金を比較
前章までに、スマホを頻繁に買い替えたいなら大手キャリア、長く同じスマホを使うつもりなら格安SIMのほうがお得だと紹介しました。
この章では、両者でどれくらいの料金差があるのかを確認してみましょう。
大手キャリア(ドコモ)と格安SIM(mineo)の料金シミュレーターを利用し、下記の条件で料金を計算しました。
・ドコモ・・・・iPhoneⅩs(64GB)を分割払いで購入し、ベーシックパック(通信容量3GB)にカケホーダイライトプラン(5分以内無料)を付けた場合の料金
・mineo(マイネオ)・・・音声通話SIM(3GB)にmineoでんわ10分かけ放題オプション(10分以内無料)を付けた場合の料金。iPhoneⅩsは別途アップルストアで一括購入し料金を合算。
※記事内の料金はすべて税込価格です。
ほなみ
シミュレーションの結果、2社の月額料金はそれぞれ次の通りでした。

1~24カ月目までの月々の支払額(9,396円)の内訳は次の通りです。
25カ月目以降は、iPhoneⅩsの分割払いが終了し、さらに月々サポートがなくなるため、【9,396-5,373+2,457=6,480円】となります。

ドコモと異なり端末料金や割引サポートが料金に組み込まれていないため、契約後はずっと2,360円/月で利用可能です。
また、AppleストアでのiPhoneⅩsの一括購入価格は税別112,800円でした。
上記シミュレーション結果とiPhoneⅩsの購入価格をもとに、ドコモ、mineoそれぞれの2年、および3年間の総支払額を計算して、表にまとめてみました。
ドコモ (大手キャリア) |
mineo (格安SIM) |
|
月額料金(24回目まで) | 9,396円 | 2,548円 |
月額料金(25回目以降) | 6,480円 | 2,548円 |
端末代 iPhoneXs |
月額料金に含まれている | 121,824円 |
2年総額 | 225,504円 | 182,976円 |
差額 42,528円 | ||
3年総額 | 303,264円 | 213,552円 |
差額 89,712円 |
どうでしょうか?
キャリア3年(機種変更せず) vs 格安SIM3年
上の表を見てほしいのですが、2年総額で見るとドコモの総支払額はmineoよりも42,528円高くなっています。
さらに3年総額では、89,712円もドコモの方が高いという結果になりました。
この「ドコモを機種変せずに3年使う場合」をパターン①とします。
次にドコモは2年経過時点で機種変更した場合で考えてみましょう。
キャリア3年(2年で機種変) vs 格安SIM3年
現在のiPhoneⅩsと同額の端末価格、月々サポートが適用された場合、25ヶ月目からも月9,396円の支払額のままですから、3年間の総支払額は338,256円になります。
mineoの3年間支払い総額との差額は124,704円とさらに開いてしまいました。
この「ドコモは2年ちょうどで機種変更した場合」をパターン②とします。
パターン①とパターン②をくらべると、パターン②の方が支払い総額の差が大きいですよね。
しかしだからといって、単純に「パターン②の方が損」という結論にはならないことに注意が必要です。
次にその理由について説明します。
機種変更をすれば最新スマホが使え、旧端末は現金化できる
支払総額差以外に、パターン①とパターン②とでは大きな違いが2つあります。
違い その1:最新スペックのスマホが使える
当たり前ですが、パターン②の方は機種変更することで最新スマホが手に入ります。
パターン①はドコモも3年間iPhoneⅩsを使い続けると仮定しているため、当然パターン②のほうが高性能でバッテリーも長持ちするスマホを快適に使えることになります。
違い その2:旧端末を自由に処分できる
2つ目はより重要な差です。
パターン②のドコモの場合、機種変更して新端末が手に入るので、旧端末となったiPhoneⅩsが手元に余っていることになります。
使わなくなった端末は子供用などとして家族に回したり、必要無ければ売却すればその分費用を浮かせることも可能です。
試しに2016年9月に発売されたiPhone7(当記事執筆時で2年4ヵ月前)の買取価格を、買取価格比較サイトのヒカカクで調べてみました。
これを参考に考えると、2年間使用したiPhoneⅩs(64GB)も3~4万円では売却できそうですね。
するとパターン②におけるドコモとmineoの支払い総額の差は、実際はおよそ9万円程度と考えることができます。
つまりはパターン①とパターン②の3年支払総額は実際にはほぼ同じという結論になってしまうんです。
パターン②の方は、機種変更した新端末の支払いがまだ1年残っていますので、実際には同条件ではありません。
しかし古いスマホを使い続けても、スマホを新しく買い替えても、3年間の実質的な費用負担が変わらないというのは、なんとも不思議?な仕組みですよね。
ほなみ
不要になったスマホは下取り、売却しよう
前章でもふれた通り、スマホを買い替えることでそれまで使っていた端末が不要になる場合がありますよね。
そんな時は次の4つの下取りや売却方法を検討すると良いでしょう。
- キャリアの下取りプログラム
- Appleストアの下取りプログラム
- 携帯ショップなどへの売却
- ヤフオクやメルカリなどで個人売買
大手キャリア3社ではそれぞれ下取りプログラムを実施しており、端末購入時に不要になった旧端末を下取りに出すことで割引されます。
格安SIMでは、ワイモバイルは下取りプログラムを実施していて、下取り額に応じて毎月の使用料を割引してくれます。
また楽天モバイルは、楽天スーパーポイントで端末を買い取るサービスを実施しています。
AppleストアでもiPhoneだけでなくAndroid端末も下取りできます。
SIMフリーiPhoneを購入する場合は、要らなくなった古いスマホをAppleストアで下取りに出すと良いでしょう。
ほなみ
ただし下取りプログラムを利用するより、携帯ショップやフリマで売却した方が高い値段がつくことも多いです。
その時々で買取価格は変動しますので、スマホを下取りに出すことを決めたタイミングで、ショップの買取相場やオークションでの落札価格を調べて、下取り価格と比較するようにしましょう。
ではこの記事の最後に、「スマホを2年以上、長く使い続けたい」「できるだけ携帯料金を抑えたい」と思っている人におすすめしたい、格安SIM(MVNO)について紹介しておきます。
スマホを長く使うつもりなら、おすすめしたい格安SIM
格安SIMといっても数えきれないほどのサービスがあります。
そこで今回は、「とにかくスマホ料金を抑えたい!『とことん安さ重視』」の方と「料金はキャリアより多少安ければ良い。『サポートや快適性も重視したい』」という方それぞれに、おすすめの格安SIMを紹介していきます。
「とことん安さ重視」な人におすすめ
まずは安さ重視で選ぶ人向けの格安SIMから紹介しますね。
トリプルキャリア対応!満足度No.1の「mineo(マイネオ)」
mineoはドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリア対応の格安SIM。
格安SIMの中では速度も速い方で、通信容量をユーザー同士で融通しあえるユニークな会員サービスも人気です。
キャンペーンも積極的に行っているため、格安SIMに乗り換えたいけどどこにしようか決めていない、、という人は真っ先にチェックしてみてください。
動画や音楽サービスを使い倒したいなら「BIGLOBEモバイル」
インターネットプロバイダーとしておなじみのBIGLOBEが運営する格安SIM。
注目はYoutubeなど8つの動画・音楽系サービスが対象となるカウントフリー「エンタメフリーオプション」です。
エンタメフリーオプションには月額480円かかるものの、対象サービス利用時は高速データ通信にカウントされないので、残りデータ容量を気にせず、エンタメサービスを楽しめます。
「サポートや快適性も重視したい」人におすすめ
続いて、料金よりもサポートや通信速度の速さなどの「快適性」を重視したい方向けのおすすめ格安SIMを紹介します。
本当に格安SIM?すべてがキャリア並みの「Y!mobile」
「Y!mobile」は他のMVNOと違い、自社で通信回線を持っています。
そのため通信速度が非常に速く、キャリアなみに快適な通信を行うことができます。
また「キャリアメールあり」「完全カケホーダイオプションあり」など、まさにキャリアと同じ感覚で使うことができる格安SIMとなっています。
その分、料金は他社の格安SIMより高めで、契約にも2年縛りがあるなどデメリットももちろんありますけどね。
しかしキャリアから乗り換えれば料金は大幅に下がりますし、なにより街中に店舗もあってサポートも受けやすい点で、初心者の方ほど選んでほしい格安SIMです。
まとめ
この記事では「同じスマホを2年以上使うのは得なのか、損なのか?」という疑問について、判断材料となる情報をまとめてみました。
ほなみ
できるだけスマホにかける費用を安く抑えたい場合は、格安SIMの利用も検討してみましょう。
一方で「どうしてもキャリアじゃなきゃ嫌だ」という人もいるでしょう。
キャリアを使い続ける場合、スマホを2年で機種変してもしなくても、それほど実質的な支払額に違いはありません。
機種変をしながら、キャリアのメリットを享受するという選択肢もありですよね。
あなたのスマホの買い替えサイクルに合わせて、大手キャリアと格安SIMを賢く選び分けましょう。