あなたは普段、スマホでどれくらいデータ容量を使っているか把握していますか?
格安SIMの料金プランは「1GB/1,200円」「3GB/1,600円」といったように月で使えるデータ容量で料金が決まっています。
価格は格安SIMによってまちまちですが、容量が多くなれば料金が高くなり、少なくなれば安くなるのが一般的です。
そのため、自分に合ったプランを選ぶためには「自分に必要なデータ容量がどれくらいか」を把握する必要があります。
ほなみ
かしわ
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データ容量が変わる条件
スマホのデータ容量は用途だけでなく、スマホを利用する条件によっても変わってきます。
まずはこの3つの条件に当てはまるかどうかも考えてみましょう。
- Wi-Fi環境がある?
- 外出先でもスマホをたくさん使う?
- テザリングを使用する?
一番データ容量を大きく左右するのは「Wi-Fi環境の有無」です。
自宅にWi-Fi環境がある場合、自宅にいる間はデータ通信量を一切消費しなくなるので、通常よりも少ないデータ通信量で済みます。
また、外出先でスマホをたくさん使うかどうかによっても変わります。
例えば電車で2時間かけて通勤する人なら電車の中で動画を見たりしますし、逆に自転車で数分の距離なら外ではあまり使わないでしょう。
テザリングを使うかどうかも大きいです。
テザリングを使えばスマホを経由してパソコンやゲーム機をインターネットに接続できます。
スマホよりも大容量のデータをやり取りすることが多いため、テザリングを頻繁に使う場合はなるべく大容量のプランを契約することになります。
ほなみ
ゆうま
えみ
普段利用しているデータ容量を確認する方法
自分に合ったデータ容量を把握するためには、普段どれだけデータ通信を使っているかを確認する必要があります。
データ容量を確認する方法は大きく分けて、
- キャリアのマイページから確認する
- スマホの設定画面から確認する
それぞれ具体的な確認方法を見ていきましょう。
1.キャリアのマイページから確認
1つ目の方法は契約しているキャリアのマイページから確認する方法です。
ソフトバンクを例に実際の確認画面を見てみましょう。
ソフトバンクでは、My SoftBankにログインし月のデータ容量を確認します。
表記は異なりますが、基本的にどのキャリアでもほとんど変わりません。




ただしこの方法は毎月の「総利用量」は分かりますが、アプリごとのデータ容量は分かりません。
アプリ別にどれだけ利用しているかを調べたい場合は、このあとに説明するスマホから確認する方法を参考にしてください。
2.スマホの設定画面から確認
データ容量を確認するもう1つの方法はスマホの設定画面から確認する方法です。
端末から簡単に確認できるだけでなく、アプリごとの細かい利用データ容量を把握できるのがメリットです。
iPhoneで確認する方法
iPhoneでは、[設定] → [モバイル通信] からデータ容量を確認可能です。


ただし、ここで確認できるデータ容量はiPhoneを使い始めてからこれまでの「累計の利用データ容量」になっています。
[モバイル通信] 画面の一番下にある「統計情報のリセット」をタップするとすべての情報を消去し、その瞬間からデータ容量の記録が始まります。
毎月1日に統計情報のリセットを行い、最終日に記録して再度リセット、を繰り返せば毎月のデータ容量が確認可能です。
Androidで確認する方法
Androidの場合、機種やメーカーによって微妙に確認方法が違います。
[設定] → [無線とネットワーク] → [データ使用量]
から確認できます。
SHARPのAQUOS sense plusの場合は
[設定] → [ネットワークとインターネット] → [データ使用量] → [モバイルデータ使用]
から、それぞれ確認できます。
Androidの場合は1ヶ月ごとのデータ通信量を細かく確認できるので便利です。
ほなみ
データ容量別のできること
格安SIMの料金プランは「月1GB」「月3GB」といったようにデータ容量で決められていますが、そもそもその容量でどれくらいのことができるのかを知らないと意味がないですよね。
ここでは1GB、3GB、5~6GB、10GBのそれぞれの容量で、具体的にどういったことができるのかをまとめました。
いずれも目安であり、アプリや通信環境によって多少違いがあることに注意してください。
1GB |
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3GB |
|
5~6GB |
|
10GB |
|
1GBでもメールやTwitterであればあまり容量を気にせず使うことができますね。
3GBならLINEも思う存分使えそうです。
一方YouTubeに関しては消費するデータ通信量が大きいため、1GBや3GBでは心もとないです。
たまに使う人でも5~6GB、よく使うという人は最低でも10GBはあったほうが良いでしょう。
ほなみ
かしわ
アプリ別の通信量目安
自分に最適なデータ容量を選ぶためには、自分が良く使うアプリがどれくらいデータ容量を消費するかも知っておく必要があります。
そこで、アプリ別の通信量の目安をまとめてみました。
ちなみに実際の通信量は環境によって変化するため、かなりザックリとした目安であることを考慮してください。
アプリ | 通信量の目安 |
LINE (チャット) |
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LINE (音声通話) |
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LINE (ビデオ通話) |
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IP電話 |
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動画 (YouTubeの中画質) |
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3Dゲーム (PUBG MOBILE) |
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音楽ストリーミングサービス |
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電子書籍 (コミック) |
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この表を見ると、やはり動画や画像を扱うサービスはデータ通信量の消費が大きいことが分かります。
動画をみるなら10GB以上が目安
YouTubeの中画質を毎日1時間利用するなら最低でも10GBのプランを契約しないといけません。
高画質な動画を見るなら20~30GBは必要になるでしょう。
LINEのビデオ通話は10GB~
LINEのビデオ通話は回線の品質によって画質も変わるため消費データ通信量もやや幅がありますが、頻繁に使うなら10~15GB前後は契約したほうが良いです。
SNSは状況によって通信量が変化
Twitterも画像や動画のツイートがどれくらいあるかで一回の読み込みで消費するデータ通信量にばらつきがあります。
SNSをよく使うなら、Twitterなら3GB前後、Instagramなら5GB前後が目安です。
音楽は音質次第で通信量が変わる
音楽ストリーミングの範囲が少し広いのはサービスによって音質が異なるためです。
音楽ストリーミングサービスの中には音質を設定できるものもあるので、データ通信量を節約したい場合は音質を下げると良いでしょう。
データ容量別おすすめの格安SIM
自分に必要なデータ容量が分かれば、そのデータ容量がある格安SIMを選べば無駄がありません。
しかし格安SIMは種類が多いので初心者だとどれにすれば良いか迷ってしまいますね。
ここではデータ容量別におすすめの格安SIMを紹介します。
ちなみに、特定のサービスだけをよく使う場合はカウントフリーがある格安SIMを選ぶのがおすすめです。
カウントフリーオプションのあるMVNOは「【アプリ別】カウントフリーがお得な格安SIM総比較」を参考にしてください。
【アプリ別】格安SIMのカウントフリー総比較!SNS・動画が使い放題のお得なMVNO8社
3GB以下:LINEモバイル
LINEやSNSがメインで毎月3GB以下のデータ通信しか使わないなら「LINEモバイル」がおすすめです。
LINEモバイルでは1GBの「LINEフリープラン」が1,200円で利用できます。
LINEがカウントフリーで使い放題なので、LINEだけをよく使うという人ならLINEフリープランで十分です。
TwitterやInstagramといったSNSも良く使うという人はSNSも使い放題になる「コミュニケーションフリープラン」がおすすめです。
3GBの音声通話SIMなら1,690円で利用できます。
ほなみ

3GB~6GB:mineo
3GBは一般的なデータ容量と言われています。
迷ったらとりあえず3GBにしておけば、ほとんどの人は不自由なく使えるでしょう。
3~6GBの容量は多くの格安SIMで用意されているので悩みますが、もっともおすすめなのは「mineo(マイネオ)」です。
mineoは速度切り替えやバースト転送(低速時も最初だけ高速通信が使える)に対応するなど、使い勝手が良いのが特徴です。
通信速度も比較的速く安定しており、SNSや音楽ストリーミングくらいならいつでも快適に利用できます。
ほなみ

6GB以上:BIGLOBEモバイル
6GB以上のデータ通信を使う人でYouTubeなどの動画サービスをよく使う人は「BIGLOBEモバイル」がおすすめです。
BIGLOBEモバイルでは対象の動画や音楽ストリーミングが使い放題になる「エンタメフリー・オプション」を利用できます。
- YouTube
- Google Play Music
- Apple Music
- AbemaTV
- Spotify
- AWA
- radiko.jp
- Amazon Music
- U-NEXT
- YouTube Kids
対象サービスはデータ通信量を気にせずに思う存分使うことができます!
主要な動画・音楽ストリーミングは一通り網羅しており、幅広い人が使えそうですね。
本来動画をたくさん見るなら10~20GBのプランを契約したいですが、エンタメフリー・オプションを使えば6GBでも十分足ります。
6GBあればブラウジングやLINE、SNS、ゲームなど動画以外の用途であれば使い切ることはないでしょう。
動画・音楽ストリーミングが中心でそれ以外の用途もある程度使うという人に向いています。
また、BIGLOBEモバイルの6GBプランは主要な格安SIMの6GBプランの中でも比較的安いほうなので、少しでも6GBプランを安く使いたい人にもおすすめです。
ほなみ

格安SIM+ポケットWi-Fiで安定した通信を無制限に!
容量を気にせず安定したデータ通信を使いたいなら、「格安SIM」と「ポケットWi-Fi」を組み合わせるのがおすすめです。
ポケットWi-Fiは格安SIMより通信速度が安定しますし、無制限のプランもあります。
安い格安SIMと組み合わせることで、ネット使い放題を安く運用することができます。
通信速度を重視するけど大手キャリアは使いたくない、データ通信を無制限に使いたい、という人には格安SIMとポケットWi-Fiを組み合わせるのがおすすめです。
契約したデータ容量を超えたらどうなるの?
契約したデータ容量を超えてしまっても、データ通信を利用することは可能です。
従量制プランでなければ、追加で月額が高くなるということもありません。
その代わり、最大通信速度が大幅に制限されてしまいます。
制限後の最大速度は格安SIMによって違いますが、ほとんどの格安SIMでは300kbpsです。
300kbpsはかなり遅く、LINEのチャットやブラウジングがやっとで動画やSNSなどを利用するのは難しいでしょう。
通信制限が解けるのは翌月
データ容量を超えてしまい速度制限にかかると、制限が解けるのは翌月です。
例えば9月20日に容量を使い切った場合は9月30日までは最大300kbpsで過ごさないといけません。
ほなみ
データ容量は買い足せるけど割高
あとから追加でデータ容量を増やすこともできますが、高めに設定されています。
主要な格安SIMで1GBのチャージ料金を安い順に比較してみました。
格安SIM | 1GBのチャージ料金 | チャージ容量/料金 |
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480円 | 1GB/480円~ |
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480円※1 | 100MB/200円~ |
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980円 | 100MB/300円~ |
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1,000円※2 | 0.5GB/500円~ |
![]() |
1,000円 | 200MB/300円~ |
※1 繰り越しなしの価格。
※2 日次コースは500円で当日限り無制限。
かしわ
データ容量は契約後に変更することも可能
格安SIMでは契約後に料金プランを変更することができます。
プラン変更は無料でできるMVNOがほとんどなので、契約した容量が多すぎるもしくは少なすぎるといった場合はデータ容量を変更してみると良いでしょう。
ただし基本的にプラン変更が適用されるのは申し込んだ翌月です。
例えば9月15日に3GBプランから5GBプランへの変更をも仕込んだ場合、
- 9月30日まで:3GBプラン
- 10月1日から:5GBプラン
となります。
ほなみ
用途に合わせて必要なデータ通信量を選ぼう
以上、データ容量を選ぶ際の目安とおすすめの格安SIMについて紹介しました。
格安SIMではデータ容量でプランを選ぶのが基本です。
自分に合ったデータ容量を把握しておかないと、無駄に大容量で高額なプランを契約したり、逆に安いけど全然データ容量が足りなかったり、といったことになりかねません。
ほなみ