かしわ
ほなみ
どっちにしようか迷っている方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
キッズケータイはその名の通り「子供向けの携帯電話(ガラケー)」のことです。
ドコモやauといった大手キャリアで用意されており、安い月額料金でGPSや防犯ブザーといった子供の安全を考えた機能が利用できます。
一方、格安SIM(格安スマホ)とは月額料金が安い通信サービスのことです。
格安SIMにはキッズケータイにあたる端末はないものの、「PolaSma(ポラスマ)」のような子供向けのSIMフリー端末もあるので、そういった端末を購入し格安SIMを利用することができます。
格安SIMは月額料金が安いですし、オプションでGPSやフィルタリングなどの機能もちゃんと使えます。
では、キッズケータイと格安SIMを契約するならどちらがお得なのでしょうか?
今回はキッズケータイと格安SIMを徹底的に比較し、違いや注意点をまとめました。
- キッズケータイと格安SIMの違い
- 格安SIMは子どもに持たせても大丈夫? 安全性や機能面の比較
- どっちが安い? キッズケータイと格安SIMで料金シミュレーション
ほなみ
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キッズケータイと格安SIMの違い
まず最初に、違いが一目でわかるようにキッズケータイと格安SIMの主な違いを一覧表にまとめました。
キッズケータイ | 格安SIM | |
GPS (位置情報) |
◎ | ○ 代用アプリで可 |
防犯ブザー | ◎ | × |
利用時間制限 | ◎ | ○ 代用アプリで可 |
通話の発信先制限 | ◎ | ○ 代用アプリで可 |
家族間無料通話 | ◎ | × |
LINE | × | ◎ |
アプリのインストール | × | ◎ |
契約期間 | 2年 | 半年~1年 |
小学生にはキッズケータイ、中高生には格安SIMがおすすめ
先に結論から言うと、小学生にはキッズケータイ、中高生には格安SIMがおすすめです。
安全面においてはGPSが標準で使え、防犯ブザーがあるキッズケータイのほうが安全と言えます。
LINEやSNSは使えませんが、小学生の間は連絡をとる相手は家族だけであることがほとんどなので、無料で家族間通話ができるキッズケータイで十分でしょう。
しかし中高生になるとスマホの所持率が高くなり、「友達とLINEやSNSでやりとりしたい」という子が増えてきます。
かしわ
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そのため中高生になったら自由度の高い格安SIMに乗り換えて端末もスマホにすると良いでしょう。
MNPを使えば、キッズケータイと同じ電話番号を引き継いで使えますよ。
もちろん大手キャリアのスマホに移行するというのも手ですが、月額料金がかなり高くなります。
大手キャリアはかけ放題が豊富なのが売りですが、中高生はLINEやSNSでのやりとりがメインで通話は少なくなるので、格安SIMでも問題ない場合が多いです。

キッズケータイと格安SIMで使える機能の違い
キッズケータイと格安SIMの機能面を比較してみましょう。
防犯ブザーと家族間無料通話が使えるのはキッズケータイのみです。
格安SIMでも有料オプションで「10分かけ放題」といった制限のあるかけ放題は使えますが、家族間の通話が完全に無料になるサービスはありません。
一方、LINEやアプリを使えるのは格安SIMだけです。
キッズケータイはいわゆる「ガラケー」なので、アプリを使うことはできません。
ほかの見守り機能については、
- GPS
- 利用時間制限
- 通話の発信先制限
厳密に言えば格安SIM自体にはGPS機能や利用時間制限、発信先制限のサービスはありませんが、代用アプリを使うことでキッズケータイと同様のことができます。
例えば「まもるゾウ2」と言うアプリならこれらの3つ機能すべてを使うことができます。
1つのアプリですべてカバーすることができるので、実質格安SIMでも利用可能です。
子供用アプリは「子供におすすめの格安SIM比較」で紹介しています。
親が格安SIMを使うなら子供も格安SIMがおすすめ
もし親が格安SIMに乗り換える予定である、またはすでに格安SIMユーザーである場合は子供も格安SIMにするのがおすすめです。
キッズケータイのメリットでもあるGPSや家族間無料通話は親も子も同じキャリアを使っていないと利用できません。
つまり親が格安SIMの場合はキッズケータイを使うメリットはほとんど無いです。
また、ドコモとソフトバンクに関してはキッズケータイを利用するためにはその親がドコモまたはソフトバンクを契約している必要があります。
親が格安SIMの場合はそもそもキッズケータイを申し込むことも不可能なわけです。
そのため、親が格安SIMを使うなら子供も格安SIMにするのがおすすめです。
キッズケータイと格安SIMの料金シミュレーション比較
キッズケータイも格安SIMも月額料金が安いのが特徴の1つです。
「実際のところ、どっちが安いの?」と悩んでいる方も多いでしょう。
実際にはどれくらい安いのか、キッズケータイと格安SIM、家族3人がドコモから格安SIMに乗り換えた2つケースでそれぞれシミュレーションをしてみました。
キッズケータイと格安SIMの月額料金の差を見ていきましょう。
キッズケータイと格安SIMの月額比較
ここでは、子供がドコモのキッズケータイを利用する場合と、ドコモ回線の格安SIM「OCNモバイルONE」を利用する場合の料金をシミュレーションしてみました。
OCNモバイルONEは家族間無料通話がないので、代わりに毎月通話料が高かった3つの番号の通話料が無料になる「トップ3かけ放題」オプションをつけるとします。
価格はすべて税抜き、端末代は含みません。
携帯会社 | 月額料金 | 内訳 |
ドコモのキッズケータイ | 500円 |
|
OCNモバイルONE (格安SIM) |
2,650円 |
|
月額料金だけで比較すると、キッズケータイのほうが安いですね。
OCNモバイルONEの5分の1ほどしかかかりません。
この料金で家族間通話が無料なわけですから、かなりお得です。
ただしドコモのキッズケータイプラスは親がドコモで、なおかつその回線に子回線として追加する場合のみ契約できます。
また、キッズケータイプラスではデータ通信は利用できません。
OCNモバイルONEは音声通話だけでなくデータ通信も利用可能です。
アプリのインストールもできるので、LINEやメール、SNSでやりとりすることもできます。
ほなみ
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親子でキャリアから格安SIMに乗り換えた場合の月額比較
現在親子でキャリアを使っている人がまとめて格安SIMに乗り換えた場合は、月額料金がどれくらい変化するのでしょうか?
ここでは、両親と子供の3人でドコモを利用している家族がOCNモバイルONEに乗り換えた場合の料金をシミュレーションしてみました。
- ドコモ:
両親はギガライト(3GB)+かけ放題+ファミリー割引を適応、子供はキッズケータイを利用 - OCNモバイルONE:
代表者が10GBを契約し、3人で容量シェア(1人3.3GB)+トップ3かけ放題を利用(通話時間の長い上位3人はかけ放題になるオプション)
端末代は含まず、価格はすべて税抜きです。
携帯会社 | 月額料金 | 内訳 |
ドコモ (大手キャリア) |
10,860円 |
|
OCNモバイルONE (格安SIM) |
7,750円 |
|
かしわ
ほなみ
子供もデータ通信が3.3GBできることを考えると、やはり格安SIMは安いですね。
子供だけを見るとキッズケータイのほうが安いですが、両親はOCNモバイルONEに乗り換えるほうが圧倒的に安いので、家族で乗り換えるとこれだけの差ができます。
ドコモの「かけ放題オプション」は時間が無制限で誰でも通話し放題になるため、たくさんの人と長電話をする人はドコモのほうがいいかもしれません。
ただ、家族以外とあまり長電話をしない方など、あまり通話をしないのであればOCNモバイルONEが安上りです。
親だけ格安SIMにしても子供はキッズケータイのままでも良いですが、GPSや家族間無料通話は使えなくなるので、キッズケータイを使うメリットはありません。
子供も格安SIMにしてしまったほうがオプションで実質家族間の通話が無料ですし、支払いも1ヵ所にまとまるのでおすすめです。
子供におすすめの格安SIM
ちなみに今回のシミュレーションではOCNモバイルONEを取り扱いましたが、他にも子供向けにおすすめの格安SIMはいくつかあります。
詳しくは「子供におすすめの格安SIM比較!安い&安心なMVNOはどれ?」を参考にしてくださいね。
【格安スマホ5選】子供におすすめの格安SIM比較!安い&安心なMVNOはどれ?
キッズケータイと格安SIMに関する疑問
ここまでキッズケータイと格安SIMの違いや料金について解説しました。
最後に、キッズケータイと格安SIMに関する疑問と回答をまとめます。
キッズケータイから格安SIMへの乗り換えできる?
最初のうちはキッズケータイを使い、大きくなったら格安SIMに乗り換えてスマホにしたい、という人もいるかもしれません。
結論から言うと、キッズケータイから格安SIMへの乗り換えは可能です。
キッズケータイもMNP(電話番号を別のキャリアに引き継ぐこと)に対応しているので、電話番号そのままで格安SIMに乗り換えることができます。
ほなみ
キッズケータイに格安SIMを挿して使用できる?
中古で購入(白ロム)もしくは新規契約してキャリアから購入したキッズケータイに格安SIMを挿して使えないのかな?と考えている人もいるかもしれません。
回線が同じであればキッズケータイに格安SIMを挿して使うことは可能です。
例えば現在ドコモで購入できる「F-03J」や、以前ドコモで取り扱われていた「HW-01D」「HW-01G」といったキッズケータイはドコモ回線の格安SIMが使えます。
キッズケータイで格安SIMを使うメリットは無い
しかし、格安SIMにした場合はGPS機能や家族間の無料通話といったキッズケータイのメリットがなくなってしまいます。
スマホと違いアプリが使えないので、GPS機能が使えるアプリや通話アプリで代用することもできません。
基本的にはキッズケータイを使うならキャリアのキッズケータイ専用プランを使うのが良いですし、格安SIMにするなら自由にアプリがインストールできるスマホにしたほうが良いでしょう。
親が格安SIMに乗り換えたらキッズケータイはどこまで使える?
親がキャリア、子供が同じキャリアのキッズケータイを利用している状態で、親だけ格安SIMに乗り換えた場合もキッズケータイを利用することは可能です。
しかしキッズケータイに格安SIMを挿して使う時と同様、親がキャリアでなくなった場合はキッズケータイの売りであるGPSが使えなくなります。
また家族間通話もなくなるので、通話アプリが使えないキッズケータイだと通話料が割高になります。
親が格安SIMにした場合、キッズケータイのメリットがなくなってしまうわけですね。
それに支払いもキャリアと格安SIMで別々に支払わないといけないので手間がかかります。
そのため、親が格安SIMに乗り換える場合は子供も格安SIMに乗り換えるのがおすすめです。
格安SIMに乗り換えてスマホにすればアプリでGPS機能が使えますし、通話アプリを使えば完全無料にはなりませんが、通話料も節約できます。
子供の年齢や家庭の事情に合ったほうを選ぼう!
以上、キッズケータイと格安SIMの違いについて詳しく解説しました。
あなたの家庭にはキッズケータイと格安SIM、どちらが合っていたでしょうか?
キッズケータイはGPSや防犯ブザーといった子供の安全を考慮した機能が使えるほか、家族間通話が無料なのが特徴です。
親が大手キャリアを使っている場合や、家族間通話ができれば良いという人はキッズケータイが良いでしょう。
一方、格安SIMは子供用の端末やプランは用意されていませんが、月額料金が安いのが特徴です。
GPSはアプリで代用できますし、防犯ブザーも別途購入すれば良いだけなので、安全面も負けていません。
また、自分好みのSIMフリー端末を使えるのもメリットです。
サイズが小さくてボタンが押しにくかったり電話の誤発信が多かったりと、結構使いづらいです。
基本的には小学生のうちはキッズケータイ、中高生になったら格安SIMを使うのがおすすめです。
ただ、
- 親がすでに格安SIMなら最初から格安SIMが良い
- LINEやSNSを使わせたくないならキッズケータイ
といったように、それぞれの家庭の事情によってどちらが良いかは違ってきます。
かしわ
